チェ・ヨンの作り方 その六 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「お坊ちゃま…またこのように…お怪我はありませんか?さぁ…こちらへ」

顔は泥で汚れ、着物もはだけ腕には青痣が出来ている。

「…怪我などしてない。父上は?」

顔の泥を袖口で拭いながら、6歳とは思えない神妙な面持ちで言った。

「はい…書斎にいらっしゃいます」

チェ・ヨンは泥だらけの足で廊下を歩き、父親のいる書斎を目指した。扉の前で身なりを整え、躊躇いがちに戸を叩いた。

「…父上…入ります」

中からはしばらく応え(いらえ)がなかった。チェ・ヨンは構わず部屋の中へ入っていった。

「父上、ただいま戻りました。今日は何を学ぶのでしょうか」

ウォンジクは背を向け、黙ったままだった。

「父上!今宵は詩経を学びたいです」

チェ・ヨンは自分を拒否するかのようなその背中に、すがるように言葉をぶつけた。

ようやく今気がついたかように、ウォンジクが振り向いた。

「ヨン…お前その顔は…また喧嘩をしたのか?」

「喧嘩ではありません。友を助けただけのこと…多勢に無勢でしたが、負けませんでした」




_________「あなたが喧嘩?ふふ…何だか信じられないわね。そんなに擦り傷の絶えない子供だったの?」

「ええ…近くに3つ年上の嫌な奴がおって…友を小突くので守ったまでのこと。毎日のように喧嘩をしていた気がする。だが…今思えば父上に自分を見てもらいたかった…ただそれだけだったのかもしれん…」

「…ねえ、チェ・ヨン、聞いて?あなたのお父様…あなたを見ていなかったわけじゃないと思うわ。ただあまりにお母様を亡くされた事が大きなショック…ん~衝撃で…今ならわかるでしょ?最愛の人が…居なくなってしまったら自分がどうなってしまうのか…」

チェ・ヨンはウンスを抱く腕に力を込めた。

「……ふっ…イムジャ、ありがとう。あなたに言われるまで、気づくことが出来なかったかもしれぬ…今あなたが俺の腕の中から居なくなってしまったら…俺は父上のように冷静で居られぬかもしれん…イムジャの元へ逝く事ばかりを考えているような気がする」

ウンスはバチンとチェ・ヨンの胸を叩いた。

「馬鹿なこと言わないで!そんなことしたら絶対に許さないわよ!もう…あなたのお父様は…あなたのために生きた。あなたが居てくれたから生きられたのよ?だから…チェ・ヨンはとっても愛されて育ったの。でしょ?ふふ、くすぐったいわ」

チェ・ヨンはウンスを引き寄せると、くすぐったいと微笑むウンスの耳朵に愛おしそうに唇を押し当てる。

「イムジャはやはり神医なのだな。俺の心に…ずっと燻っていた小さな傷が癒されていくのがわかる。イムジャ…ありがとう」




_________「ミョンファ!よう来てくれた!お前に頼みがあるのだ…この子に武芸の素質があるか見てくれ」

ウォンジクはヨンの頭を撫でながら、ミョンファに言った。

「兄上…ヨンアに武術を?良いでしょう…お任せ下さい。ヨンア…叔母上と遊ぼう」

「はい!叔母上!」

チェ・ヨンは母親の葬儀以来…久しぶりにあったミョンファの後を嬉しそうについて行った。ミョンファは遊びの中から、まだ6歳の甥が武術に長けているか、判断を下さねばならなかったのだが…

まさかここまでとは…

鬼ごっこと称して、広い庭を駆け回る。3刻ほど過ぎ、捕まえられるわけがないと思っていたヨンの手がミョンファに触れた…走り続ける体力と持久力…かなりのものであると思われた。

ミョンファが繰り出す拳を避ける…始めのうちこそ当たっていたが、次第に避けれるようになってきた…俊敏さ…動くものを目で追う疾さ、的確に避ける方向を見定める判断力…本当にこの子は6歳なのだろうかとミョンファを唸らせた。

ミョンファは木の枝を折り、チャンバラごっこをしようとヨンに渡した。チェ・ヨンは剣の持ち方も知らなかったのだが、すぐに習得していった。

ミョンファは、ここで気がついたことがあった。この子は両手が利き腕となる稀有な存在だ…これは武術をやる上でとても強みであるはずだ。

一頻り、小枝で遊ぶ。集中力と瞬発力も優れている…これは…ふっ。

ミョンファは、たっぷり幼い甥と半日遊ぶと、ほくそ笑みながら、兄に尋ねた。

「本当に武術を教えるつもりですか?一度剣を握らせたら、二度と手放さなくなりますよ。兄上…この子は本当に先行きの楽しみな子です。まだ6歳とは到底思えない…今から武術を教えれば、相当な腕になると思います…ですが良いのですか?文官にしたいのでは?」

「良いのだ…文官などこの国のために何も出来ん…この子には私のようになって欲しくないのだよ…」





______「その日の夜、父上は俺を呼び、自分の膝の上に座らせたのだ。父の髭が顔にかかりくすぐったかった…6歳にもなって父親の膝の上に乗るのが恥ずかしく…でも久しぶりのことで、とても嬉しかったのを覚えている。そこで言われたのだ。お前は武芸を習えと…」

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皆様
おはようございます
今日も仕事~
時間がなくって
中途半端に
終わらせてすまぬ

焦ってます( ̄◇ ̄;)

小噺も書けないや

誤字脱字も

あるかも(´;ω;`)
見直してないの(;・∀・)

リクのお話
忘れてるよね(笑)
ごめんね
ガクリ
また読み直して来て下さいませ(爆)

先にこのお話を
続けて書き終えちゃいますね

では
行ってきますε=ε=ε=ε=ε=ヾ(;゚ロ゚)ノ 






会社より(+ ̄∀ ̄)

チェ・ヨンって(ミノSSI
笑)両利きよね?
違うのかな?
剣は右手が多いけど
(右手オンリー
?
ファスインに石投げたのは
左手だよね
?
だから本来はは左利きなのかなって
ずっと思ってました

我らがヨン
器用な人だよね

何でも出来ちゃう不思議な手ラブ

では

仕事に戻るね~ラブ目




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ありがとう~~