始まりはただの寝言でしょ?正直に言ってくれというから話したのに…
あ~~~!言わなきゃ良かった…はぁ…もう私の馬鹿…
_________「イムジャ!只今戻りました。イムジャ?」
いつも俺が帰ると、走って出迎えてくれるイムジャが居ない…何かあったのか?!
焦り、飛ぶように家の中に入ると、机に突っ伏して眠るイムジャの姿があった…
ほっと胸を撫で下ろす。寝顔を見つめ、その柔らかな亜麻色の髪を梳きながら思う…愛おしいと。
俺は、あなたを恋い慕うております…イムジャが何者かに囚われたとき…俺の全てをかけてあなたを救おうとするでしょう…例え相手が誰であろうとも…
「イムジャ…俺はここにいます」
「オ…オッパ…」
ウンスはそう言うと寝ぼけ眼でチェ・ヨンに向かい腕を伸ばした。
「イムジャ…それは…」
チェ・ヨンはウンスに唇を塞がれた…そしてもう一度オッパ…と囁くとウンスは眠りについてしまった…
翌朝のこと…
ウンスが目覚めると、強烈な視線を感じ…ぱっと振り向くとチェ・ヨンが少し怒ったような顔をして自分を見つめていたのである…
「お、おはよう…チェ・ヨン…昨日…私眠っちゃってたみたいね?あなたの帰りを待ってたんだけど…ごめんね?それで怒ってるの?」
「……」
「チェ・ヨン?どうかしたの?」
ウンスがチェ・ヨンの頬に腕を伸ばすと、その手を掴まれてしまう…
「イムジャ…聞きたいことがあるんだが…オッパとは何か?」
「えっ…オ、オッパ…?えっと、どうして急にそんなこと聞くの?」
昨日…私寝ぼけてなにかしちゃったんだろうか…どうしよう…何て言おうかな…この人の勘の良さって半端ないわね。
「あなたが寝言で言っておったのだ。オッパと…2度も。そして俺にきっすをした。俺はそのようなことを言われたことはない。ならば…俺ではない誰か別の男と言う事なのかと…」
まさかとは思うが…
「キスをしたですって?わ、私が?チェ・ヨンに?」
「ええ、正直に話してくれぬか」
ウンスは悩んだ末に話すことにした…もう昔の事だし、今はこの高麗にいて現代には戻れないのだから…大丈夫よね…
ウンスは語り始めた…
「ここに来る前のことよ…1年くらいお付き合いしていた人がいたの…半分同棲していたような感じだったわ。私ね、昔チャン先生には話したことがあるんだけど…男の人に出逢ってもいつもどこかで自分の心を閉ざしてしまっていたの…心が近づいていっても、そこから先には行けなかった…面倒くさいと自分に言い訳して…また心に鍵をかけてしまっていたのよ…この人は違う…もっと別の人がいるはずといつも線を引いていたの…でもオッパは無理にそこから入ってこようとしなかった人なの…だから一緒にいて心地よかった…オッパと言うのは呼び方よ…名前ではないの」
チェ・ヨンは目を閉じ、聞き逃さないように静かにウンスの話を聞いていた…
「イムジャはその者が好きであったのか?」
「あなたに出逢う前は、ね。人を愛すると言う想いの強さを知らなかった時だから…あれが恋なんだと思っていたわ…あなたを愛して、全く違うのだと気がついたけれど…私、この年でしょ?だから周りはどんどん結婚していって子供もいて…一人っ子だし両親を早く安心させてあげたかった。もし現代にいたら…あのままただなんとなくオッパと結婚していたのかもしれない…そういう人よ」
ゆっくりと目を開いたチェ・ヨンの眸には、隠しようのない怒りが宿っていた。
「それを、この俺が無理矢理に引き裂き、ここへ攫ってきたと言う事なのだな?」
ウンスはチェ・ヨンのその眸に気づき、慌てて寝台の上に座り直した。
「チェ・ヨン!違うわ!あなたに出逢って心から人を愛することを知ったの!あなたに逢えて、こんなにも幸せなのよ?!」
「俺がおらねば、イムジャは先の世でその者と、両親と幸せになっておったのではないのか?俺があなたを攫うたりしなければ………今日は早く行かねばならぬのだ。先に参る…」
「チェ・ヨン!待って!私はあなたと生きることを自分の意思で選んだのよ!チェ・ヨン!」
戸に手をかけたチェ・ヨンの背中に飛びつき、抱きしめたウンスのか細い腕を、チェ・ヨンがゆっくりと外し、行きますと言うと振り向きもせず出て行ってしまった…
…そのまま3日…戻っては来なかったのである…
__________「あ~!もう!あの人ったら!頭にきちゃう!どうして帰ってこないのよ!ねえパク先生、どう思う?やっぱり私が悪いの?正直に言わなければ良かったかな?」
ウンスは典医寺で、パク侍医とお茶を飲みながら愚痴を零していた。
「そうじゃのぉ~あの者には衝撃が強すぎたであろうのぉ~ふぉふぉふぉ!全くケツの穴の小さき男よ!医仙…そなたが他の男と…その~なんじゃ!交わりをしている様を思い浮かべてしもうたんじゃろうて!」
「えっ?やだ!パク先生ったらエッチなんだから!でもそうか…そういうことで怒っているのかなぁ?」
「それだけではないとは思うがのぉ…男心は複雑なんじゃよ…そなたを攫ろうた自分が許せんのだ。天界におったらその男と婚儀をし、両親も喜ぶ訳じゃろ?しかし攫わねばそなたに出逢う事は出来んかった…あやつの願いは医仙を守り幸せにすることじゃ。己と婚儀をした医仙の両親は喜べぬであろう?どちらがそなたにとって幸せなのか…あやつは悶々と考えておるのじゃろう」
「もうあの人ったら!私がここで生きるということを選んだのに!」
「それは…ここへ連れてこられ大護軍に出逢うたからじゃろ?あやつはそもそも医仙を攫ろうてしもうた所から悩んでおるんじゃろうて…だが、医仙に巡り逢えぬと言う選択肢も奴の中にはないのじゃ。それほどに医仙のことを想うておるんじゃな。男女の話ならわしに聞いてくれ!ふぉふぉふぉ!だてに妻を5人も娶っておらんよ。仕方ない…ここはわしが、ひと肌脱いでしんぜよう!」
「えっ?大丈夫ですか?だってパク先生、彼の天敵みたいになってるじゃないですか?ふふっ」
「任せておくのじゃ!ふぉふぉふぉ!」













皆様おはようございます

今日は花金
めちゃくちゃ元気なはるです

昨夜は10時半に眠りに
ついてしまいました

このところの寝不足がたたりで

ピアスの穴が化膿してきまして

疲れるとたまになるのです

あとね、歯が浮くの

そんな訳で、早く寝まして…

3時から書き始めました

目覚めすっきりでごじゃります

そして今回は訳あって
リクエストのお話にしました
パク侍医出すか

チャン先生出すか

悩んだ末に
パク爺に

そして本編とは
全くの別物と
お考え下さいね
そこだけは
よろしくお願いします

本編お待ちの皆様
申し訳ない

本編半分書いて
あっと気づき

急遽こちらを書きましてん

しばしお付き合いを

では今日も一日
ファイティン

リクエスト番号
①りょっち様
②ツマ吉様(…予定です
きゃ~いけるかしら
)㊱〇〇り様(このお話メインです)
皆様~
ありがとうございます
ポチッとな
リクエスト企画のご報告 PART1

