天泣~家族~FIN | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

あれから3年が経った…

私はみんなの愛情をいっぱいに受け、心穏やかに成長している。

そう…実は私は天界にいた頃の記憶が残っているのだ。もちろん母上のお腹の中に優しく包まれていた頃の記憶もある。これは今だけなのだろうか…もしかすると成長の過程で薄れてしまうものなのかもしれない。


そして私に、弟が出来た。本当に可愛い…この子は天界に居た頃、私の後ばかり追いかけて来ていたあの子なのかもしれない…私が抱くと本当に嬉しそうに笑ってくれる。


今…私の一番の喜びは…


「スジョン…今日は何のお勉強がしたい?あなたの好きなもので良いわよ?」


学ぶこと…前世で私がやりたくても出来なかった事…父上も母上も好きなだけさせて下さるのだ。


「はい、母上…今日は算術を学びたいです。掛け算を5の段まで覚えました」


ウンスは驚いた顔でスジョンを見た。

「えっ?もう?おととい教えたばかりなのに…スジョンのIQって3歳にして、どのくらいなのかしら…」


母上は、時折わからない言葉を話すときがある。私の母上は天から舞い降りた天女と言われている。でも本当はずっとずっと先の世から来たのよと、私を寝かしつける時に話して下さった。

そしていつも楽しいお話をして下さるのだ。母上の住んでいた先の世の話を聞き、何度心躍らされたことか…


万民平等…王様も奴婢も男も女もなく…全ての人が平らかな世界…夢のようである。だから私の母上は、相手が誰であろうと分け隔てせず、同じように接するのだ。

私の自慢の母上である。


「さあ、ミンジュン!二人が学ぶ間、父と散歩に参ろうか」


「もう…チェ・ヨンたら!またポテギで散歩に行くの?」


チェ・ヨンは嬉しそうにミンジュンを抱き上げ、ポテギの中に入れると揺らしながら、お尻をポンポンと軽く叩いている。


「ええ、それが何か?両手も空くし、とても楽なのだ」


ウンスは溜息混じりに、ミンジュンごとチェ・ヨンを抱きしめ、目尻の下がりっぱなしの眸を見上げる。

「はぁ…私が何て言われてるか知ってる?あの天下の大護軍に抱っこ紐をつけて、子守りをさせる怖~い奥さんにされちゃってるのよ!それにこの時代の男の人は子育てなんて手伝わないんでしょ?」


「イムジャがそのような事気にするとも思えぬが…言いたい奴には言わせておけばよい。イムジャ…俺の楽しみを奪うつもりか」

と、軽く睨みつけられてしまい、もうウンスは諦めるしかなかった…


もう!チェ・ヨンたら…クスッ、そうは言っても本当は嬉しいのよ…ありがとう、あなた…


IMG_4721.JPG
(イメージ図①……)



そう思っていた…あの時までは…




___________「医仙!あんたヨンの使い方よく知ってるねぇ!まさかあいつがあんなに子煩悩だったとわねぇ~あはは!2人目になったら、余計目に付くね!」

「…えっ?ここにも来たんですか?あの人…」

「ああ、ミンジュンに食べさせたいからって、味をつけないで柔らかく煮込んだクッパも少しだけ作ってくれって。あいつがあの顔で、あ~んとか言うもんだからさ、皆大笑いさ!こいつらはヨンに蹴飛ばされていたがね!そうそう!あの赤子をおんぶする…何と言ったかね?ポ、ポテギだったかい?あれをうちの店でも売らせてくれないかい?みんながあれが欲しいとうちに来るのさ」

「あ…ええ、作って持ってきますね!ありがとう、マンボさん」

もう!あの人ったら!はぁ…大護軍の体面なんてあったもんじゃないわね!良い宣伝にはなってるみたいだけど…



……あの日…風邪をひいてちょっと熱を出してしまって…スジョンは私など居なくても大丈夫なのだけど、ミンジュンはまだ6ヶ月…お乳の時間以外はヘスさんに預けて欲しいとと頼んだのに…


あの人ったらしめたとばかりに、満面の笑みを浮かべていたわ…

「イムジャ、本日は迂達赤の訓練と、陛下との軍議のみゆえ、俺がミンジュンを連れて参る」


「駄目よ!コホッそんなの絶対駄目!仕事場に子供を連れて行くなんて!私の時代でもそんな人いなかったわよ!」


チェ・ヨンは、寝台に腰を下ろすとウンスのおでこに唇を寄せる。

「イムジャ…興奮すると熱が上がる…ミンジュンは俺に任せゆっくりと寝ておれば良い。薬と土産を買って帰るから」

何を言っても聞いてくれず…でもどうせお乳がないから困ってすぐに戻ってくると思ったのに…あの人ったら…

この日、チェ・ヨンは…鎧の代りにポテギを着て王宮へ行ったわ…はぁ…


IMG_4727.jpg

(イメージ図②…………)


_________「陛下…本日は我が妻の体調が優れぬため、某が子の面倒を見ながらの軍議となりますが、よろしいでしょうか」

何事かと、初めは驚いていた王様だったのだが、大きな声で笑い出しチェ・ヨンに向かって腕を出していた。

「しばらく見ないうちに、随分と大きくなりましたね。私に抱かせてもらえるだろうか」

一瞬、躊躇ったチェ・ヨンだったが…さすがに王に嫌とも言えず、ミンジュンを差し出した。

「おお!重くなったのですね。赤子とは本当に良いものだな、チェ・ヨンよ」

「王様!失礼いたします!これ!ヨンア!お前という奴は何をしておるのだ!ミンジュンを連れたお前を見たと報告があって、まさかと思って来てみれば!陛下にご迷惑であろう!陛下…ミンジュンは私がお預かりを…」

「このままで良い!のう、ミンジュン!」

ミンジュンは王様に高い高いをされてきゃっきゃと喜んでいる。いつも周りには大人たちがいるので、全く人見知りをしないのである。

「ですが…」


この後すぐに陛下との軍議を終え、腹を空かせたミンジュンを、叔母上に預け、王宮に雇われている乳母のところで乳を飲ませてもろうたのだ。

「叔母上!助かった!ミンジュン、さぁ後は迂達赤の訓練に参るぞ!」

チェ・ヨンがミンジュンに手を伸ばすと、チェ・尚宮に手を弾かれてしまう。

「お前は一人で行ってくるが良い!ミンジュンは私が預かっておくので心配するでない!のぉ…ばぁばと遊んでいようなぁ!良~~し良し、いい子だね~お腹いっぱいになって眠いか?そうか…ばぁばとねんねしましょうね~」

ちっ!くそ!叔母上にまでミンジュンを取られてしまった!いらついた俺のその日の訓練は、過酷なものだったらしい…終わった頃にはほとんどの者が立っていられなかった程である。全く!最近の迂達赤はこの程度でバテるとは…チュンソクめ!鍛え方が甘い!

さてと…この後は私淑のところへ行き、ミンジュンに美味いクッパの離乳食とやらを作ってもらって、イムジャに薬と饅頭を買って帰るとしよう…

イムジャ…家族とは本当に良いものですね…皆が俺の全てです。何があろうと必ず守ります…イムジャ、ありがとう…

IMG_4724.JPG

(イメージ図③……もういらない?……)







________今日…私はお嫁に参ります…父上、母上…短い間でしたが、私を慈しみ、愛し…大切に育てて下さって、本当にありがとうございました…

スジョンは、あの折願った通り…母上のように愛され、望まれ妻となります…二人にもらった無償の愛を世子様に…そしていつか出逢えるであろう子供たちに、与えられるようなおなごになりとうございます…

まだ幼い二人は、チェ・ヨンとウンスが婚儀をした寺までの道のりを籠に乗り揺られていた…ぽたりと手の上に落ちた涙…ほとんど泣いたことなどないスジョンは、自分でそれが何かわからないほどだった…

嬉しいのか淋しいのか…きっとその両方なのだろう…

涙が零れ落ちぬよう、雲一つない真っ青な空を見上げると、ぽつりぽつりと柔らかな頬に雨粒が落ちてきた。あっ…天泣……

昔、父上に聞いた事がある…天泣とは母上のようだと…

私は母に抱かれながらお嫁に参ります…

父上…母上…スジョンは幸せです。ありがとうございました…





おわりおわりおわりおわりおわりおわりおわりおわり

皆様、こんばんは
354354
リクエスト企画
天泣 FIN
いかがだったでしょうか
?
最後どうしようかと…
泣
妊娠中から離れて汗2
子育て編に
あ゛ぁ゛っ
申し訳ない
ペコ
家族、それぞれ少しずつ
投入してみたのですが
涙
長くなっちゃってごめんなすって
ガクリ
読むの途中で嫌にならないでね~
泣

それから画像
!!
合間に入れるのは
あ
どうかと思ったのですが
・・・・・!!!!!!!!!!
まぁ笑っていただければと
お話は至って真面目に書いてます笑


怒らないで~ごめんなさい
韓国風抱っこ紐ポテギ
喜びの棒人間
ヨンの笑った顔の全身画がなくて
えー
渋い顔になっちゃてますが
ガーン


今日は削除記事があって
ビックリ
ご迷惑をお掛け致しました
なにっ!?

そして温かなコメ
キャッ☆
ありがとうございました
イエーイ

ではおやすみなさ~い
居眠り



この顔大好き