天泣~チュンソク~ | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「大護軍、風邪ですか?医仙様かパク侍医に診てもらったほうが良いのでは?」

「…いや、イムジャは今…腹に赤子がおる、げほっ…腹に赤子がおるときは薬を飲まぬ方がいいのだそうだ。イムジャに感染してしもうては、俺が自分を許せぬ。爺に診てもらえば自然とイムジャの耳に入るであろう…それも避けたいのだ。心配をかけたくない」

「ですが…大護軍!かなり熱が高いのでは?顔が赤いです」

チュンソクがチェ・ヨンの手に触れようと腕を伸ばすと、その手を振り払われてしまった。

「たいしたことはない…ごほっ 俺などどうにでもなるのだから」

「では、せめて兵舎で休んで下さい!大護軍の部屋はあのまま誰も使ってませんから」

「…すまぬな、チュンソク…では少しだけ休ませてくれ」



はぁ!全く、大護軍にも困ったもんだ!かなり熱があるはずなのに…昔からそうなんだ!自分のことに関しちゃ適当で全く構わない方だ…だが誰よりも切れ者で人望はこの上なく厚い…この俺も大護軍には心酔しておるのだが…

大護軍の興味のあることといえば、俺たち部下を鍛えることだけ…毎日毎日…俺たちがいざという時、死なぬように強くなれと…

それが…いつからだっただろう…

大護軍が医仙様ばかりを、その眸で追うようになったのは…

俺がチュソクを使いにやった時は、そんなこともなかったように思うのだか…

あの折…徳成府院君キ・チョルが陛下の元にやってきた時だ。陛下の命でキ・チョルの屋敷に連れていかれた医仙様を、大護軍が単身で救いに行った。そして大護軍が医仙様を連れ逃げたとキ・チョルが陛下に報告にきた時だった。

その時、キ・チョルが言ったのだ。「好いた女人が心配で来た」「医仙を恋い慕っている」と、大護軍自らが申したと…

俺も陛下もキ・チョルの戯言と思っておった。でもある意味、あれは無意識に言った大護軍の本心だったのかもしれんと…今となってはそう思う。

あの頭の良い大護軍の事…言い訳など他にも幾らでもあったろう…くっくっ!

その後…二人に何があったのかは分からぬ…だが大護軍が戻られ、医仙様を徳成府院君より取り戻してからは…

おれは男女のことについては全く分からぬ事ゆえ、トルベ達の噂話をまさかと言う思いで聞いていたのだが…

いつも医仙様を心の端に留め、その眸はそこにはいないはずの医仙様を探していたように思う。迂達赤の間ではいつの間にか周知の事実となっていた。


おっと…医仙様だ。テマンは…そこにおるか。どうしたのであろう…元気がないようだが。

「医仙様、どうされましたか?もう間も無く典医寺への出仕も控えると聞き及んでいましたが…」

「あっチュンソクさん…そうなの。あと少しでお休みするわ。ちょっとね…あの人が…」

大護軍…気付かれておるのではないか…?
「大護軍がどうされたのですか?」

「今朝…起きたらもう出仕していたの…いつも、早く出かける時でも私にハグとキスはしてくれるのに…結婚してから初めてよ…それにね、いつも暇さえあれば典医寺に来てくれるのに、今日は一度も…私、あの人に何か嫌われるような事でもしちゃったのかしら?

ははぁ~ん…風邪をひいたのが気付かれぬように、早く出仕されたのだな、全く大護軍らしい。
「何を心配されておるのですか?あの大護軍です。何があろうと医仙様を深く思うております。大護軍が医仙様を嫌うなど…空から槍が降るよりありえませぬ」

「ありがとう、チュンソクさん…慰めてくれてるのよね…はぁ、ちょっと典医寺に戻るわ…テマン君行きましょ」

「テマン!医仙様を頼んだぞ!」

「は、はい!」


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「おお、医仙待っておったぞ…日毎腹も大きくなって…どれ今日は久しぶりにわしが診てしんぜよう……ん?これは……?医仙、腹に触れても良いか?  おいおい小猿よ!手から小刀を出さんでくれるかのぉ?ふぉふぉふぉ!何もせんわ。ちぃとばかり気になることがあるのじゃ…」

「テマン君、ありがとう。大丈夫だからそれ、しまって。パク先生、お願いします」

「どれ、ようやく医仙に触れられ…小猿!冗談じゃ冗談。お前には冗談も通じぬのぉ!それを早うしまえ…う~んやはりそうか…医仙、気付いておったのか?」

「…ええ、やっぱりそうですか?このところおかしいと思っていたの。…出来ることを色々やってみますね」

「わしも、手伝わせてくれぬか?二人の子は我らのみなの家族じゃ、迂達赤もそう思うておるじゃろうて…」

「はい、パク先生、頼りにしてるわ。お願いします」


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______「なに?げほっ…イムジャが爺に腹を触れさせておっただと?どういうことだ!テマン!爺からもイムジャを守れと申したはず!」

「はっはい!すみません!ちょっと、き、気になることがあるからと…い、医仙様も何か赤子がおかしいと気付いていたと、い、言ってました!それで、診察を」

「赤子に何か?くそ!こんな時に風邪など!イムジャ…なぜ俺には話してくれぬのだ?テマン!イムジャの様子は?」

「は、はい!大護軍にお逢いになりたいようで…ず、ずっと不安そうなお顔をしてます!でも大丈夫ですかと聞くと、寂しそうに笑って、大丈夫よと。て、大護軍!医仙様にお逢い下さい!」

「いや、今は逢えぬ…イムジャに忙しいので暫らく兵舎に泊まると申してくれるか」

「い、嫌です!大護軍が自分で!」

「テマン!これは大護軍からの命と思え!イムジャを頼んだぞ…ごほっ」



_______それから3日…大護軍は家に戻らなかった…

なぜ、このように頑固なのであろうか!何度家に戻れ、侍医に見てもらえと申し上げても大護軍は要らぬ、治るまでは戻らぬの一点張りだ!医仙様がどれほど心配なされていることか!ここまで融通がきかんとは!

「大護軍!後の事は私がやっておきますから、家に戻って休んでください!」

「いや…あと1日…様子をみる。まだ咳が止まらぬのだ」

そこへテマンが慌ててやってきたのだ。出仕を控えていたはずの、医仙様を連れてきたと…

「なんだと!?イムジャがこちらに?なぜ止められなかったのだ?!テマン!」

「あ、あのように…か、哀しそうな顔をされては…だ、だめとは言えず…」

「哀しそうな顔を?そうなのか?…で、今はどちらに?」

「ちょ、典医寺にいらっしゃいます!」

「わかった!」


初めから意地を張らずに居ればあのようなことにならずにすんだのに…
全くこのお二人には困ったものだ。

だが医仙様のお陰で、こんなに人間臭くなった大護軍…5年前…焦る大護軍を初めて見た時の驚きは未だ忘られぬ…

我らは本当に嬉しいのだ…

もう二度とお二人を離れ離れにはさせん。迂達赤の総力をあげ医仙様を守るぞ!皆…良いな!?…何度、迂達赤に話したことか…

それがわが国のためになる事だと…

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皆様こんにちは
今回はチュンソク篇です
書いてるうちに長くなりすぎ
遅くなりました
すみませ~~ん

そうそう
アメンバーさんですが
今かなり溜まっちゃってます
年代の確認が取れないのです
メッセ、コメント欄でも良いです
何十代ですとご連絡下さいね

たまにこちらからメッセが送れない方が
いらっしゃいます
申し訳ありませんが
未成年と判断して、私の方で
申請を取り消しちゃってます
ごめんなさい

申請したのに承認がまだよと言う皆様は
今一度、メッセージボード
または
私のブログ記事内の
アメンバーについての記事
ご確認の上、申請をお願いします。
お手数ですが、内容がなので
どうぞ宜しくお願い致します

おひなさま今日はお孫ちゃまの初ひな祭りおひなさま
写真を送ってもらいました
かなりのおデブちゃんです
桜でもかわゆい桜
すっかり忘れてお祝いもあげてない
パボなお婆でした

では午後からもファイティン