58.承伏 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「ふぉふぉふぉ、大護軍の飼っておる小猿じゃないか。あやつめ…相も変わらず抜かりがないのぉ…つまらん男よ…」

「あっ!テマン君、ふふ…ありがとう。あの人が?」


「は、はい…パ、パク侍医から医仙様を守れと…侍医には小刀を投げても良いと言われたのですが…こ、これにしました」
と、手に持っている石とそれを遠くに飛ばす道具を見せる。

「なんじゃと?小刀を投げても良いとな…あやつ…わしを殺す気か!余程そなたに惚れておるようじゃの~大護軍も人であったのじゃな…いや、医仙があやつを人に代えておるのかもしれん…面白い二人よのぉ」


「そうだ、テマン君…彼に伝えて欲しいんだけど…イ・セクさんの手術をしたから、心配なので今日は典医寺に泊まるからと言っておいて貰える?」


「何?自分を責めたてたこの男が心配じゃから、ここに泊まると申すのか?そなたと言うおなご…は失礼じゃの。医員は…やつが医仙を離さぬ訳じゃ…わしが後30も若かったらのぉ…まぁ夜の方は…あやつ程の体力はないが…良し!わしも医仙と今日はここに泊まってしんぜよう!ふぉふぉふぉ」


「えっ?パク先生大丈夫だから!お帰りください」


「イ・セク、手術、医仙、パク侍医、泊まる。イ・セク、手術、医仙、パク侍医、泊まる…行って来ます!」

あっという間にテマンは見えなくなってしまった。


ウンスがイ・セクの様子を見に行くと、まだ麻酔から覚めていなかった…脈を診ると、力強く触れている。少し熱っぽいようなのでパク先生に解熱剤を持ってきてもらい、濡らした手拭をおでこにのせ様子を見ることにした。後は目が覚めるのを待つばかりなのだが…


隣で椅子に座り、チャン先生の書き残してくれた医学書を眺めていた。だいぶ漢字も読めるようにはなってきたウンスではあったのだが、チャン先生の医学書は漢字が難しく読みきれないのだ…後でチェ・ヨンに教えてもらおうと思っているうちに…コクリと頭が垂れハッと目が覚める…この所の寝不足のせいだろう…


でももちろん、それが嫌なわけでも辛いわけでもない…チェ・ヨンを想うだけで息苦しくなるくらい頭の中は彼一色だった…それに疲れてるから寝かせてと本気で頼めば、優しいあの人はただ私を腕に抱いて眠らせてくれるだろう。そう…私が彼に抱かれたいのだ。軀がぼんやりと火を灯したように、甘美に疼き出す…なに考えてるの?私ったら…もう!恥ずかしい…


もう一度、医学書に目を走らせる…またすっと睡魔がウンスを夢の中に誘う(いざなう)…その手から力なく医学書がするっと床へ…落ちる寸での所でチェ・ヨンが掴み拾い上げた。本を棚におき、持ってきた布団でウンスを包む…


チェ・ヨンは少し前からウンスの事を見ていたのだ。真っ赤になったかと思ったら、両手で頬を叩く仕草をしていた…

後で注意しなければいかん。頬を叩くなど…白い肌が赤くなってしまっておる。

しゃがみ込みウンスの寝顔を覗き込むと、顔にかかる髪を耳にかけ、露になった頬にそっと唇を触れる。いたずらをした子供のような目つきでくすりと笑う…


「うぅ~ここは…俺は助かったのか?くっ…まだ腹が痛い…嘘をついたのではないだろうな…」


チェ・ヨンはイ・セクの喉元に手を置いた!

「どういううもりか?我が妻にあなたが何を言ったのかは聞き及んでおる。陛下にも申しましたが、私はここにいるユ・ウンス以外の女と、生涯…夫婦になどなるつもりはないとはっきり申しあげておきます。これ以上…妻を傷つけるのなら…黙ってはおりませんが…よろしいか?」

「…医仙はここで何を?まさか私の看病ですか?」

「あぁ…この方には相手など誰でも構わぬのだ。奴婢であろうと自分を蔑んだ相手であろうとな…万民平等…それが天界の決まりなのだそうだ…」

「…医仙は私の命の恩人のようです…何となくではありますが…国を守らねばならぬ大護軍であるあなたが、医仙を何より大事にする意味が…わかったように思います…ええ…もう何も言いますまい。年寄り連中は私が黙らせておきますので…ご心配なく…」

イムジャ…またあなたは自分一人で解決したのだな…あなたには敵わぬ…チェ・ヨンの心は…もやもやとした霧が晴れたように清々しい気持ちだった…

チェ・ヨンはイ・セクの喉から手を離した。

「その言葉…忘れないで下さい」

ウンスをそっと抱え上げると…長い睫毛が二、三度揺れて瞼が開き、潤んだ瞳がぼんやりとチェ・ヨンをとらえた。

「あっ?あなた?どうしたの?私、今日ここに泊まるわ。この人の手術をしたの。術後が心配だから…テマン君に言伝頼んだんだけどすれ違っちゃったのかしら?」

黒目勝ちに澄んだ双眸が、一瞬怒ったように鋭く光る。

「いえ…聞いたから慌てて来たのだ。あの爺と共に典医寺に泊まるなど…ありえん」

「ふふ、冗談だと思うわよ。それで来てくれたの?ありがとう。あなたからかわれたのね。ねぇ、イ・セクさん、目を覚ました?」

「ええ、もう大事無いでしょう…」

「下ろして?傷口を確認したいわ。…イ・セクさんどうですか?まだ痛みますよね?うん。傷口は大丈夫のようです。この解熱剤を飲んでね」

「…医仙よ…命を救ってもらい感謝します。…そして…あなたに酷いことを申しあげ悪かった。失礼をお詫びします。このような事が出来るなど…あなたは本当に天人なのですね。この国にあなたは必要なお方だとわかりました」

「ううん…気にしてないわ。大丈夫そうね?ちょっと行かなければいけないところがあるの。また後できますね」



*********



「パク先生、私お友達の診察に行かなければいけないのでイ・セクさんをお願いしますね」

「男の面倒などごめんなのじゃが、仕方がないのう…医仙は大護軍とどこへ行くのじゃ?」

「妓生のお友達が怪我をしてるの…消毒にいかないといけないので…」

「なんじゃと?では妓楼へ行くのじゃな?わしも連れてってくれぬかのぉ。大護軍は忙しいじゃろうてわしが同行してしんぜよう」

「ふざけるな!イムジャ…この爺の言う事など聞かずとも良い。さぁ参ろう」

「ふふ、二人とっても仲が良いのね…」

「良くない!」
「良くないじゃろうて!」





キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

皆様、おはようございますおんぷ

爺の話ばかりで

申し訳ない

あちらももう少しで書き終わりそうです○| ̄|_

ちょいとお待ちくだされサー・・・・ッ



このところ

大きめ地震が来てますね

皆様、ご家族との連絡方法

非常用袋の確認を!!

私は車に積んでありますヨンわー

室内犬が居るので

避難場所には入れないから

それなりに・・・・

お気をつけて354354

では今日も一日

ファイティンジーッ





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いつもありがとう喜びの棒人間

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