パラレルワールド 16 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「なに!?なんと申したのだ?疫病だと?」

「ええ…かなり深刻なの。このままだと皆にあっという間に感染して拡大してしまう!早く病人を隔離して、亡くなった人達は…残念だけど火葬しなくてはいけない。ご遺体からも感染するのよ」

ウンスはチェ・ヨンと共に曹操の元を急ぎ訪れた。

「死んだ者達からも感染するのか…?」

「そうよ!だから早くなんとかして!残念だけど、私の持ってきた薬では治らないの。お腹を切り開いた所で治る病でもないし…だからと言って全員が亡くなってしまう訳でもないのだけど」

「もう間も無く赤壁の対岸に到着すると知らせが来たのだ。そこを拠点とし軍営を構えようと思っておるのだが…それからでも良いであろう?ふっははは!そうか!死んだ奴らもまだ使えるとは!ははは!」

「使えるって何が?どうするつもりなの?」

「イムジャ…こやつは…死した者達を敵軍に送りつけるつもりかと…くっ!人の諸行とは思えぬ!」

「えっ!?そんな事させない!もっと感染が広がってしまうじゃない!それに亡くなった人は物ではないのよ!?」

「元々は私の物だ。奴らは人ではない。兵とは…使い捨ての物なのである。少なくなれば、また奪い充当するだけだ!私がどう使おうと構わぬであろう!どうせ死んでいるのだ?もう一働きしてもらうだけのことよ!もう良い、私の病も治った今、お前達は用無しだ。下がれ!下がらぬと捕らえ舌を切り取るぞ!私に逆らう事は、誰であろうと…たとえ神であったとしても許さぬ!」

「イムジャ…参りましょう」

「でも…!チェ・ヨン!」

チェ・ヨンはウンスの手を掴み、何も言わず華佗が待つ自分達に与えられた部屋まで、引き摺るように戻った。

「チェ・ヨン!なんで…」

「しっ!イムジャ…小声で。外に見張りの者がおる。奴は…人とは言えぬ…何を言うても通じぬでしょう。もはや我慢ならん。これを機にここを出る。俺に考えが…華佗、手伝ってくれるか」

「はい…お二人は命の恩人でございます。出来れば私もここを出たいのですが家を知られております…曹操は裏切りをした私の妻を…子を生かしてはおかぬでしょう。お手伝いだけはさせていただきとうございます」

「確かにあやつならやりかねん。家族を質に取られておっては動けぬな…すまぬが頼む。助けがないとここからは出られん」


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三人は一晩中話合い一睡もせずに朝を迎えた…

曹操の言った通り、あれから直ぐに赤壁の対岸に到着したようで、しばらく船で待機せよとの知らせが入った。朝焼けの中…甲板へ出てみると岸辺には…

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既に立派な…要塞と呼んでも良いような陣営が作り上げられていたのだ。深夜の暗闇の中…それもたった数時間でこれだけの物を作り上げてしまえる…本当にここから…曹操の手の内から逃げられるのだろうか…



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翌日…川面から霧が真っ白に立ち上る早朝のこと…


「だめ…この船に…この遺体に触らないで!みんな、近寄ってはいけない…この刀や弓矢は罠よ」

ウンスは小舟に酔いふらふらであったが、チェ・ヨンに支えられ、必死に医師の顔を覗かせていた…

「う、うわぁ!動けるもんがおった!お前はおなごか?…お前達は曹操の手の者か!?何者だ?」

小舟の周りには兵達が大勢集まり、二人に槍を向けている。

「……いえ…私達は曹操軍から逃げてきました…お願い!助けて下さい。こちらに…孔明さんはいらっしゃるかしら」

「孔明…ああ大都督と親しく話しておられる方か?」

「大都督…?周瑜さんですね。そうです…お願い…孔明さんと話をさせて」

「い、生きているもんは二人だけなのか」

「ああ、そうだ。我らは何も持たぬ。戦いに来たのではない」

「少し待て!」


良かった…やっと孔明の方に来られたわ…彼が歴史通りの人ならきっと…助けてくれるはず。華佗さん、大丈夫だったかしら…

二人は華佗の助けを借り、疫病の死者たちを赤壁側へと送るための小舟の船底に隠れていたのである。


昨日の曹操は、傷も癒え久しぶりに地に足をつけられた事もあり、蹴鞠を観戦したり軍議をしたりと忙しくしており、ウンスを呼ぶこともなかった。皆が既に勝利を確信し少し浮き足立っていたようだ。

見張りに付いていた二人はチェ・ヨンが捕らえ、着ていた鎧と隊服を脱がせ、猿轡を噛ませてから寝台に括り付けてきた。

その間に華佗の指揮で、疫病で亡くなった者たちを何艘かの小舟に分け乗せていく…

暗くなる頃には全て終わり、この死者達と同じ目に遭いたくなければ近寄るなと、華佗が人を全て遠ざけてくれた隙に、曹操軍の隊服を身に纏った2人は、闇に紛れて船底にそっと隠れたのだ。

そして深夜…曹操自らの命により、死者達と共に川を流され、ここ…赤壁へと流れ着いたのである…全てチェ・ヨンの思惑通りに事が運んだ。



「私に何かお話があるとか…」


この人が孔明?

ようやく抜け出せたのだ…

あの曹操の蜘蛛の巣の中から…

ようやく…


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皆様、こんにちはジバニャン

昨日、今日とたくさんのお祝いコメントううっ...

本当にありがとうございます
ガクリ

感謝感激雨霰でございますわー



古い?あ

娘も朝8時頃戻って参りました汗

はい・・・・オールでカラオケです

若いって良いですね喜びの棒人間

昨日言い忘れてしましましたが

お子様が成人を迎えられた皆様決めポーズ

本当におめでとうございます354354

ハートハートハートハートハート


お休みも

気づいてみれば

今日一日

インフルは大丈夫そうです

すっかり頭痛もなくなりましたにこ

皆様もインフルにはご注意を( ー`дー´)キリッ

良い祝日を

アンニョンわー