「えっ?これ…全てあなたの家なの?」
「ええ、そうです。ここに手伝いの者が数人住んでおるだけで…落ち着きませんか?」
チェ・ヨンの生家…そこはとても広大な敷地だった…
庭には色とりどりの花や、たくさんの木々が植えられており、全てがきちんと整備されていた。真ん中には四季折々の風景を楽しめるようにと、鮮やかな緋色に塗られた美しい東屋が建てられている。最近塗り直したように真新しかった…
その一角に所狭しと植えられている薬草と思われる植物に目が止まった…驚いてチェ・ヨンを見ると微笑んで頷いている。かなりたくさんの種類の薬草が青々と伸びていた…
この人はいつから…いつ帰って来るか、いいえ…本当に戻るかどうかなんてわからない私のために…彼の深い想いに涙が溢れて来る…振り向きざま…彼にしがみつく。
「チェ・ヨン、ありがとう…」
「イムジャ…?泣いておるのですか?今はもう昔と違う…俺があなたの涙を拭う事が出来る。ですが…今でもイムジャに泣かれるとどうしたら良いのかわからぬ。100人の敵を相手に戦う方が容易い…」
チェ・ヨンはウンスの髪を撫でながら、ぎゅっと自分の中のその存在を確かめる。
「ごめん…嬉しくって…」
「さあイムジャ…あれが生涯を共に過ごす我らの家です。気に入らぬところがあれば言うて欲しいのだが…」
「うん…ありがとう、チェ・ヨン…あれ?!チュホン!?」
ウンスはチェ・ヨンの腕の中を離れ、母屋の隣にある厩舎へ走った。
「そうです…イムジャ、よくわかりましたね。此度の帰還の折に共にと思っておったのですが…こいつは馬車を素直に引く様な馬でもないので…イムジャが戻ったと、陛下に先馬で知らせを出さねばならなかったのでチュホンで行かせたのです」
「さあイムジャ…あれが生涯を共に過ごす我らの家です。気に入らぬところがあれば言うて欲しいのだが…」
「うん…ありがとう、チェ・ヨン…あれ?!チュホン!?」
ウンスはチェ・ヨンの腕の中を離れ、母屋の隣にある厩舎へ走った。
「そうです…イムジャ、よくわかりましたね。此度の帰還の折に共にと思っておったのですが…こいつは馬車を素直に引く様な馬でもないので…イムジャが戻ったと、陛下に先馬で知らせを出さねばならなかったのでチュホンで行かせたのです」
「ふふ、そうだったの!チュホン…ただいま…またよろしくね」
チュホンがウンスとチェ・ヨンに首を撫でられブルルと嬉しそうに鼻を鳴らす。
厩舎のその奥には大きな平屋の家が建てられていた…
母屋の入り口には、先ほどチェ・ヨンが言っていた手伝いの者達…いわゆる奴婢と呼ばれているであろう人達が、出迎えてくれていた。
「旦那様、奥様お帰りなさいませ。お祝いの品が多数届いてございます。お食事も湯のご用意も整っております」
「奥様だなんて…もう、やだぁ!皆さん、初めまして!ユ・ウンスと言います。これからお世話になります。出来ることは自分でやるので色々教えて下さいね」
と、ぴょこんと頭を下げる。
「め、滅相もございません…私達が奥様にお教えすることなど何もございません…」
「イムジャ、皆困っております。この者達の仕事を取り上げんで下さい」
「だって…妻として覚えないといけないことが沢山あるわ…天界ではお手伝いさんなんか居ないのが当たり前よ!旦那様の事は奥さんが全てするの。まずあなたが何が好きで何が嫌いなのか…そこからね。あなたの事…知らないことが多すぎるわ!いざという時の為にあなたの弱点も知っておかないと!ふふ。お料理は一からね…私の作れるこの時代の料理って…クッパ位よ」
「…イムジャ」
チェ・ヨンは何も言えず、ただウンスをきつく腕に抱き留めた…
「チェ・ヨン!ちょっと…どうしたの?皆が見てるわよ?あなたの体面が…ねぇいいの?…」
「…ここは俺の家です。誰に見られようと構わぬ。イムジャ…俺はあなたが隣に居ってくれるなら何もいらぬ…飯など食わずとも良い。イムジャが作ってくれた物なら毎日同じ物でも美味いと言える自信がある。…だが、俺の弱みもまたイムジャゆえ…あなたの涙が一番手に負えぬのです…」
(あなたの生涯を守るため、叔母上に言われた通り…俺はもっと強くあらねばならぬのです)
「チェ・ヨン…そんなに私を甘やかさないで。それにね…もう私、あなたの腕の中で哀しくて泣くことはないと思うの。さっきみたいに嬉しくて泣いてしまう事はあるかもしれないけど。でも良い事聞いちゃったわ。ふふ。喧嘩した時は泣けば良いのね?」
「イムジャと喧嘩などありえません!」
「もう、冗談よ!あっ…そうだ。あのね…お願いがあるんだけど…」
「はい。何か?」
「えっと…天界では、結婚して初めて新居に入るとき…新婦が転んでしまうと縁起が良くないからって、旦那様が腕に抱いて新居に入ったりするの。私…子供の頃から憧れてて…それに私そそっかしいから転んでしまうか…きゃ」
「そのようなことなら毎日でも…」
「チェ・ヨン、ふふ…ありがとう…」
「では宜しいか」
うんうんと頷いたウンスを抱き上げたまま家の中に入る。
「イムジャは直ぐに覚えられぬゆえ、おいおいゆっくりと覚えて下さい。取り敢えず我らの寝室と風呂、台所とイムジャの部屋を…」
「失礼ね!でもそうね…方向音痴だからこれだけ広いと迷子になりそうよ…私のお部屋もあるの?」
チェ・ヨンに案内された部屋…そこは…
「ええ、ここは母上の部屋だったのですがイムジャにと…何も変えずそのままですが…」
その部屋にはチェ・ヨンの母親の古い鏡台や縫い掛けの刺繍…壁の本棚には沢山の書物が収められていた…そして1年前2人で買ったお揃いの靴も飾られていた。
「チェ・ヨン…下ろして。ここを私が?」
「ええ、気に入りませんか?」
「イムジャに使って欲しい…小さき時より度々ここに母に逢いに来ました…母亡き後も、父がそのままにしてくれておって…お前に嫁が来たらと言われておったのですよ」
「ありがとう…あなたにはサプライズ…驚かされてばっかりよ!大切に使わせてもらうわね。あっ…チェ・ヨン?これはどういう意味?」
机の上には繊細な筆遣いで「暁闇」と書かれた紙が置かれていたのだ…
「ああ…夜明け前の月もない、一番の暗闇の事を言うそうです。その後は明るい陽に照らされ光輝き暖かくなるだけだと…母の好きな言葉だったようです」
「暁闇か…私達もやっと暗闇を抜け出した所なのかもしれないわね…チェ・ヨン、幸せになろうね」
「ええ、必ず」











皆様、こんばんは

今日は本編なのですが

もうあかんです

何度も読みすぎて
おかしくなってます

本当にごめんね~

Rまで行こうと思ってたのですが

時間が足らなかったです

申し訳ない

寝不足もたたっておりまする

今朝5時に
娘の友達から電話がありまして

カラオケBOXの
トイレにバカ娘のお迎えお願いしますと…

娘は
水日祝が休みなので

大抵火曜の夜は遅いのですが…
今朝は最悪でした

カラオケBOXの
トイレに突っ伏して寝ている娘
トイレに突っ伏して寝ている娘

(昔の私?
)
)帰るよと言ったらゲロ袋くれと言われ
コンビニの袋渡したら
手提げの部分をマスクのように耳にかけ

これで吐けると
私の車に横になり
爆睡でした

残念ながら…
ノンフィクション
ノンフィクション

娘の車は今日の夜に
取りに行きました

皆様
お酒には
ご注意を
では
おやすみなさい

では
おやすみなさい


マジです( ー`дー´)キリッ
