パラレルワールド 11 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「イムジャ、先程はうまくいきましたが、あやつは恐ろしい気を放っている。あの男は何者です?早くここを出なければ危険かと」


「わかってるわ。彼は曹操と言うの。ここはもともと漢と言う大きな国だったんだけど衰退してしまって力がないの…漢の幼い皇帝…えっと王様を操ってこの国を自分の物にしようとしている人なのよ。80万に膨れ上がった軍を我が物にしてね…とても頭が良くて人を見る目を持っているわ。だけど裏切りは決して許さない人だと歴史で習った…あの目…全てを見透かされているようで、とても怖かった…」

二人は曹操にとても気に入られ、毒など入っていないからと食事を勧められ、共に卓を囲み酒を飲んだのだ。米以外は見たこともない料理ばかりだったのだが、いつまでこの時代に居ることになるかわからない…

二人共無理をしても口に入れ噛み砕き機械的に飲み込んだ…味など全くわからない。その間…ほんの2刻程の間だろうか…とてもしっかりとした二人専用の営舎を作らせてくれていた。この短時間にこれ程の物を作らせる…さすが曹操といえよう。

風呂こそないが、寝台もとても大きくしっかりとしていて、地面の上には板をひき、とても分厚い虎の毛皮が何枚も敷いてある。簡易ではあるが囲炉裏もありお茶も沸かせるようになっていた。欲しいものは遠慮せずに何でも申せと曹操自らが案内してくれたのである。

あちこちに灯りがともしてくれてあり、とても幻想的で美しい部屋であった。ただ、外との境は布1枚。もちろん周囲には見張りが立っており、二人は寝台の上で身を寄せ合い、二人だけにしか聞こえぬ小声で話をしていたのだ。

「チェ・ヨン…まずあなたの剣を取り返さなくちゃいけないわね」

「いや…イムジャ。剣などたかが物に過ぎぬ…剣を取り戻すことにこだわり過ぎ、イムジャを危険には晒せませぬ。剣などあなたを守れれば何でも良いのです…他の者の刀を奪えば済むだけのこと。なければ弓でも良いし槍でも良い…それよりここを抜け出す方法を考えましょう」

「チェ・ヨン…ありがとう。そうね…出来れば、天門が開くまであちらの軍にいた方が良いと思うの」

「あちらとは?先ほどの数千の軍の方ですか?」

「ええ、そうよ…とても頭の良い軍師が二人居るはずなの…歴史の通りならね。きっとあなたと話が合うと思うわ…こんな言葉知ってる?孔子は仁を説き孟子は義を説いた…大切なのは命より仁義…」

「…それは…なにかの書物で読んだ気がします」

「これを言ったのは諸葛孔明という人なの。あちらの軍の軍師よ…この時代になくてはならない人。あの人なら…」

「イムジャ!静かに…外で聞き耳を立てておる者が居るようです。今日はもうお休み下さい…イムジャも毒が抜けてから時が経っておらんのに、無理をして疲れたでしょう」

「私なら大丈夫よ…チェ・ヨン…ここにいてね」

「ここにおります…さあ眠って」


ウンスはチェ・ヨンの腕に抱かれ、長い長い一日を意識の外に押しやり、目を閉じると瞬く間に深い眠りに落ちてしまったのだった…

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「イムジャ…起きて。イムジャ…」

「う…うん、チェ・ヨンどうかしたの?まだ真っ暗…」

「しっ!人がこちらに数人…走って向かって来ています!イムジャ!隠れていて!

「隠れるってどこに?隠れるところなんて…」

「くっ!では俺から離れぬよう!誰だ!何用か?!」

チェ・ヨンはウンスを背に、足から引き抜いた小刀を構えるっ!





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皆様こんばんは

こんな時間にすみませ~ん

パラレル11です

ちょっと今回は説明が多くなっちゃって

ごめんね

レッドクリフ知らない方にも

楽しんで頂きたく長々と説明を

させていただきました

チェ・ヨンもこれで少しはわかるかと

本篇は少しお待ちくださいね

いつものあれを書こうかと

でも時間がかかるので暫しお待ち下さい

なので今週はパラレル週間となる予定

です


そして

残念なお知らせが

インフルですが…

やはり次男に伝染ったようで

ただ熱は38度と低めです

私は今日を乗り切ったので

大丈夫そうです

お孫ちゃんもね

皆様、ご心配お掛け致しました

正月明け一発目の仕事

疲れましたね

はぁ

では、お休みなさい