「きゃっ!いたっ!」
「イムジャ!大丈夫ですか?」
「うん…大丈夫よ。どうしたのかな?」
「ちょっと見てきます。手を…」とチェ・ヨンがウンスの手を引いて立ち上がらせる。
馬車が急にがくんと傾き止まってしまったのである。その拍子にウンスは椅子から滑り落ちてしまったのだ。
「えぇ…わかったわ…いってらっしゃい。止まったついでにチュンソクさんの治療をしたいから呼んでもらってもいいかな?」
「…はい。お待ちください」
チェ・ヨンが馬車を降り外へ出ると、大きな穴に車輪がはまってしまっている状態であった。
「おい!テマン!太い木を探してこい!」
「はい!大護軍!」
「チュンソク!イムジャが馬車で治療をしたいと。行け」
「いや、俺は大丈夫です、この位」
「良いから診てもらって来い!長引くと困る。剣が持てぬであろう」
「はぁ、では」
チュンソクが馬車に乗り込むとウンスが治療の準備をしていた。
「失礼します!医仙様わざわざ申し訳ありません!」
「何言ってるの?チュンソクさん…チェ・ヨンを助けてくれたんじゃない…ありがとう」
「いえ、当然の事をしたまでで…」
チュンソクの両手に巻いてある包帯を外し、消毒をする。かなり痛かったようでビクッと手を引っ込め、顔を歪めていた。
「ふ~ふ~ごめんね、痛かったわよね?」
ウンスがチュンソクの両手首を掴み、息を吹きかけてくれている。
「医仙様…お止め下さい!大丈夫ですから!大護軍に見られたら…」
「楽しそうだな、チュンソク。見られたらなんだと言うんだ…」
チェ・ヨンが馬車の戸口に凭れ、腕を組んでチュンソクを睨んでいた…
「テ、大護軍!いえ何でもありません!」
「全くお前という奴は…イムジャ、馬車を持ち上げたいので、一旦降りてもらえますか?」
「わかった!あと少し待って。薬をつけて包帯だけ巻いちゃうから」
ウンスは買ってきた薬をチュンソクの両手に塗りつけ、包帯を巻いていく。
「はい、終わったわ!水に濡らしたりしないようにね?」
「わかりました!ありがとうございます」
ウンスが外へ出るとそこは深い森の中だった…
とても空気が澄んでいて気持ちの良い森であった。辺りから鳥の囀りが聞こえてくる。
「う~ん!良い空気ね!気持ち良い!あら?あれは何かしら?」
ウンスが何かを見つけ、歩き出す。
「イムジャ!一人で動かないで下さい!イムジャ!」
「ねぇ、あれは何?お寺」
「あぁ、そうです。この辺りでは有名な寺です」
「そうなの…とても素敵なところね」
後ろでは迂達赤が馬車を必死に持ち上げている。ようやく大きな穴から抜けられたようだ。
「さぁ、イムジャ…間も無く陽が落ちます。早く黄州まで着かねば野宿せねばなりません。参りましょう」
…その時何かに呼ばれた気がした…自分でも訳がわからず、足はその寺へ向けて歩いていた…
「イムジャ!どちらへ?はぁ…また道草ですか?」
チェ・ヨンが慌てて追いかけてくる。
「お前たち!しばし休息を!あっ!イムジャ…!」
「……わからない…あっ…ここって…もしかして…来たことあるわ…」
「えっ?どういうことですか?」
「…私が子供の頃…このお寺に来たことがあるの。現代にも残っているのよ…」
「この寺がそんな先の世まで?」
「えぇ…そしてここで石を拾ったの…ずっと私の宝物だった…医師になった記念に、首飾りに作り直したのよ…」
ウンスはそう言って、懐に大事にしまってあったネックレスを出してチェ・ヨンに見せた。これだけは、100年前に置いて来られなかったのだ…
「これは…」
「そう…これって…」



















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コナコナ


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