21.康寧 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ガタン馬車がデコボコの街道で飛び跳ねたチェ・ヨンはウンスを起こさないように柔らかく後ろから抱き直す。

 

ウンスはあのままチェ・ヨンの腕に抱かれ…眠ってしまったのだ。一晩中治療にあたり、よほど疲れていたのだろう…目には涙の跡も乾かぬまま、チェ・ヨンに力なく寄りかかり、外を眺めていたのだが、すぐに眠りについたのだ。

 

 

太陽が、抜けるような青空の頂点に燦々と煌きを放つ頃…ガタンと言う馬車の飛び跳ねる音でウンスは目を覚ました…

ここはどこだろうと寝ぼけた頭で考えていた…目を開けようとしたのだが瞼が重くて開かないのだ…またガタンと馬車が揺れる…ギュッと自分の腰に回された腕に力が入るのがわかった。

 

あっ…チェ・ヨンの腕の中に居るのね…

 

心地良い…。

 

1年前を思い出した…こうして彼に寄りそう事があまりにも自然すぎて…でも寄りかかるのに慣れたら駄目なのだと、何度自分を戒めた事か…今、こうして居られる事が夢のように嬉しくて…また涙が溢れてしまいそうになり、ギュッと目に力を込め、涙を胸の内に閉じ込めておけるまで、もう少し寝た振りをしようと思った…

 

そう思った時、大きな暖かい手が頬に触れ目尻を掠める。

 

「イムジャ…起きておるのでしょう。また怖い夢でも見たのですか」

 

「…やっぱりあなたは騙せないわね。ううん…違うわ。嬉しくっても涙が出るのよ。幸せだなって思ったら涙が出そうになっちゃったの」

 

「嬉しい…涙ですか?あぁ…俺も一度だけ」

 

「あなたが?いついつ?」

 

(イムジャが俺の元に戻ってくれた時です…)

「う、うん、まぁ良いではないですか。イムジャ、間もなく西京に着きます。大きな町なので昼餉を食うてから買い物でも行きますか」

 

「えっ!良いの?」

 

「えぇ…ここではあなたも俺の事も誰も知らぬので大丈夫でしょう。ですが…目立たぬ…」

 

「やった~漢方薬のお店に行きたいわ。あとは生地のお店…包帯がもう少し欲しいの」

 

「目立たぬようにして下さい。それからそんなものばかりでなく、何かイムジャの着物や靴なども買うて参りましょう」

 

「服?服なんかこれで良いわよ。ありがとう」

 

「しかし…」

 

「良いの…これだってあなたが私のために用意してくれたんでしょ?とても高かったはずよね?色こそ控えめだけど、こんなに細かな刺繍がしてあって…生地も上等でしょ?そのくらい私にだってわかるわよ?ありがとう」

 

 




程なくして馬車が止まり、テマンが馬車の扉を開く。

「大護軍、西京に着きました。」

 

「ご苦労。みな交代で飯を食べろ。必ず馬車には誰か一人は残っておれ!しばしイムジャと町へ出る。良いな?」

 

「わかりました!」

 

 

 

********

 

チェ・ヨンはこの町で青旗の出ている宿を見つけると、適当に食事を頼んだ。しばらくするとウンスの食欲に見合うだけのものがどんと並んだ。

「さあ、イムジャ…好きなだけどうぞ」

 

食べ物を前に、瞳の煌めいたウンスは“いただきます”と言うとクッパをあっという間に平らげ、塩で漬けた干物の魚に取り掛かっている。魚の皮が嫌いなようで、皮を剥がしてからご飯にのせ食べるのだが、骨が取れていないようで、悪戦苦闘している。

 

「イムジャ…そんなに慌てなくても…俺がやりますから他を食しておってください」

チェ・ヨンは器用に皮を剥がし、骨をとった身をご飯にのせてくれる。

 

「私って贅沢ね。天下の大護軍に魚の骨を取ってもらうなんて。私、子供の頃から苦手なのよ。ありがとう。ふふ、でも大丈夫なの?」

 

「何がですか?」

 

「あなたの体面よ。またこんな所、迂達赤に見られたら…冷やかされるわよ」

 

「あぁ、奴らの口など簡単に塞げるので気にせんで下さい。はい、どうぞ」

見ると、今話していた間に魚が綺麗に骨と身と皮に分かれていた。

 

「あなたって本当に何でも出来るのね。強くって頭も良くて…出来ない事ってないの?」

 

「考えたこともないが…」

 

と、チェ・ヨンが考えている間にご飯を一杯食べ終えたウンスはおかわりを頼んでいた。この方は…相変わらずこの細い体で、若い迂達赤以上に食うのだなとつい微笑んでしまう。

 

 

 

 

「はぁ、お腹いっぱい!ごちそうさまでした!さぁ薬屋さんに行きましょう」

 

「もう良いので?わかりました。では」とチェ・ヨンがウンスの手を取り店を出る。


ウンスは初めて手を繋いで町を歩ける事が本当に嬉しかった。開京へ戻ればそうそう出来ない事だ。今を楽しまなくちゃねと思うウンスなのでした。








皆様

こんにちは

ちょいとおさぼりしてしまい

申し訳ありませんでした

頭も働かず(働け!頭) 

なので誤字脱字あったらメッセにて

教えて下さいね



あっ!

それとお魚ネタ

使いましたヨン





そして、面白いアメドラを

娘が私に観せまして

魅せられました

二人のどストライクの

イケメンが

出てましたのヨ~~ン

親子で好みが似てるんです

少しずつちまちま書きますので

お待ち下さい


お話、進展なくってごめんなさい

もう少し延ばさせて~~ん




コメント、メッセにお返事返せてません

ごめんなさいね

なので、今日はiPhoneでの

コメ欄の閉じ方

覚えたので

使っちゃいます

週末には必ず

では、アンニョン






 

 

 

 






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