13.時宜 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

昨日通った山深くを繋ぐ古街道…ここを一人で通ることになろうとは…そう思いながら、手綱を引き寄せ身体をグッと沈め、全力で馬を馳せる…速く速くと心ばかりが焦ってしまう。

 

チェ・ヨンの内では、先ほどのウンスがくっきりと思い出された。木々の合間から祈るように自分を目で追うウンスが目に焼き付いている…。4年ぶりにざわめき出す心…。ようやくこの腕の中に抱きしめ、言葉にならぬほどの悦びが胸の中に溢れ、片時も離したくない…いや離れたくないのだ…

 

しかし反面…いつも泡のように消えてしまうのではないかと言う不安に、胃の腑が締め付けられ落ち着かない…俺だけの手でお守りしたいのだが、それも叶わぬ。早く、あの娘を連れイムジャの元へ戻らねば…気持ちばかりが急いてしまう。

 

テマンに調べさせたところによると、キムはこの村だけでなくこの辺りの4つの村を全て我が物としておるらしい。馬の足跡の方角からして屋敷ではなく、もう一つこの先の村へ税を取立てにいったようだ…

 

昨日外しておいた馬車がない…見ると新しい轍が出来ていた。奴らに持っていかれたようだ。であるとすれば直ぐに追いつけるであろう…好都合だった。

 

然程、時もかからず奴らに追いついた…やはり馬車を牽いていた。あの娘が見えぬところをみると…馬車の中に囲われておるのだろう。トクマンが後を追っているのが見えた。鬼剣を抜き陽の光を反射させトクマンに光をあてると、こちらに気付いたようだ。やるべき事は決まった…。後はどれだけ犠牲を少なくするかだ。

 

トクマンと合流し、どのようにあの娘を助ける手筈なのか急ぎ申し伝える。


「…良いか…トクマン。機を逃すとお前も娘も危険だ。出来るか?」

 

「はい!大護軍!お任せ下さい!」

 

「頼んだぞ!顔を見られないようにこれを」と馬の荷に入っていた外套を渡す。

 

トクマンに馬を託し、そのまま獣道を通らせ奴らの先回りをさせる。チェ・ヨンは軽攻で山を一気に掛け上がりトクマンと落ち合う場所へ急いだ。

 

私兵ら一行が、隠れているトクマンの前を通り過ぎようとした時…山の上から大小様々な石が音を立てて転がってきた…。何事かと10人ほどの集団が山の頂を見やると巨大な岩が爆音と共に大木をなぎ倒し転がり落ちてくるのが見える!焦った私兵達は脇目も振らず一心不乱に我先にと逃げ惑う…

 

その瞬間を見計らって馬車の後ろに付いたトクマンが、そっと乗り込み娘を連れ外に飛び出した。辺りは怒声や大地が響く音などが煩く、誰も後ろを振り返るものも居なかった。皆、逃げる事に必死になっている。さすがは大護軍だな、こんなに容易く事が運ぶとは…と感嘆頻りのトクマンが娘を馬に乗せた時…チェ・ヨンが雷攻で割った岩が、たった今まで娘の乗っていた馬車を押し潰し、粉々に砕きながら下へと転がり落ちていく…繋がれていた馬も御者も共に転がり落ちるのが見えた…

 

良し!ここまでは大護軍の戦術通りとなった!後はこのままこの娘を連れ、戻れば良いだ…

 

(トクマン!?)山巓近くにいたチェ・ヨンは声にならない叫びを上げながら、飛ぶように山を下って行った!

 

その時何かがヒュウっと空を切る…

 

 

 

 

*******

 

ガチャンと音を立てて消毒薬の入った瓶が割れた…

 

ウンスは心の不安を隠すように微笑む。チェ・ヨン…


もう頑張れないと思うほど辛くて孤独を感じる時こそ笑わなくっちゃ…。私はそうやって生きてきたんだもの。彼の居ない100年前でも一人笑って乗り越えてきたじゃない…笑顔の魔法を信じよう…きっと大丈夫…

 

「ごめんなさいね!手が滑っちゃった。どれどれ?昨日縫った傷はどうかしら?」

ウンスは長の家を、簡易診療所にして怪我の治療や、体調の悪い人などを診察することにした。自分に出来ることはこれしかないからだ。

 

「うん!化膿もしていないしこれなら大丈夫そうね。消毒をして包帯を代えておきますね」

 

「へぇ…ありがてえ事です。金もねぇのに…」

 

「お金なんて良いのよ!そんなこと気にしてたら、治るものも治らないわ!はい!出来た。次の人は?」

 

「医仙様、この者で最後にございます。あの、私に“ホウゴウ”と言うものを教えていただけますか?」

 

「そうでしたね、ヨンイルさん。もちろんお教え致します。出来れば鳥などの本当の肉で練習…お稽古した方が良いんですけど…ないですよね?」

 

「あります…今持ってきます」

 

 

ウンスは落ち着かない心を沈めるかのように、ヨンイルに何度も縫合の仕方を教えた。元々器用な男だったので、結紮もなんなく覚えてくれたようだ。あとは繰り返し何度も練習するのみである。自分もレジデントの頃…豚肉の塊で、暇さえあれば結紮の練習をしていたことを思い出し、なんとなく笑ってしまう。

 

「ヨンイルさん、とっても上手いですよ!もう少しきつめに引いて肉が盛り上…」

 

その時、外であの娘の母親が子供の名前を泣きながら叫んでいるのが聞こえた…

 

「チェ・ヨン?!」ウンスは慌てて外に出ようとしたのだが、テマンに止められた。

 

「医仙様…俺が見てきますから…少しだけお待ち下さい」

 

「はぁ…そうよね…お願いね」

 

 

すると満面の笑みでテマンが戻ってきた!

「医仙様!大護軍が戻られました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは

 

またもこんな時間


みんな、メール設定やらしてて起こしてしまったら本当にごめんね、ごめんね~

 

明日にしようかとも思ったけど

 

書き上がったばっかりをお届け

 

今日は11月のカレンダーちまりましたのでアップしますヨン



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早いですね~

 

もう11月

 

5月からブログ書き始めて丸5ヶ月です

 

三日坊主の私が、こんなに続けていられるのは

 

読んで下さってる皆様のおかげですね

 

ありがとうございます

 

ダイエットもこの位続けられたら良いのに

 

と嘆くはるでございました

 

誰か、楽して痩せる方法おせぇて~~~~

 

では…アンニョン 



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