10.独言 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

翌朝…スッキリとした顔のウンスとは対象的に、疲れきった表情のチェ・ヨン…昨晩、2人の借りている家を屋根の上で護衛をしていたテマンが、チェ・ヨンを哀れんで見ている…

 

(大護軍…良くあのような状況で絶え抜き…さすがは我らの大護軍です…)

 

昨夜、2人が部屋に入ると布団が一組しかなかった。テマンが呼ばれ長の所へ布団を借りに言ったのだが、中味の綿まで郡守に差し出さねばならず、それだけしかないのだと言われてしまった。

 

「イムジャ、俺はどこでも眠れるので布団で休んで下さい」

 

「でも…秋とはいえもう寒いわ…昔も一緒に同じ布団で眠ったじゃない?今日はだめなの?」

と、こちらに背を向け髪を梳きながら答える医仙様…。

 

「あの時とは状況も違えど…かといってこのような所でイムジャを…はぁ…この方ときたら…何もわかっておらぬ」

 

(医仙様に聞こえないような小さな声でぼそっと話されたが、俺は後に控えていたので聞こえてしまいました。大護軍…お気持ちは痛いほどわかります…あれほど待ち望んでおられた医仙様が隣におるのに…早く開京へ戻してさしあげねば…)

 

「チェ・ヨン…じゃあ眠るまででいいの…ここにいてくれる?」

 

「…はい。いつまででも」

 

ウンスはチェ・ヨンの手を握りながら目を閉じる…

 

 

握る手に力が無くなるのを見測って、チェ・ヨンはその場を離れようとした…

 

すると、またギュッとチェ・ヨンの手をウンスが握り締める…心の奥まで握られてしまったように苦しくなった。

 

「眠るまで居てくれると…。寒くて眠れないの…もう少しだけ…」

 

ぼろぼろの家は隙間風が吹き込んできて、火を炊いては居るのだが外とあまり気温が変わらないのだ。確かに繋いでいない方の手は氷のように冷たかった…

 

「イムジャ…そんなに寒いのですか?手が氷のように冷たい…」

 

「もう少ししたら、温まると思う…」

 

その言葉を言い終える前に、チェ・ヨンは迷わず同じ布団に入りウンスを腕の中に囲い入れる。

 

「えっ?私なら大丈夫よ?あなたが側に居てくれるだけで……夢ではないと思えるから…心がとてもあったかいの」

 

「イムジャ…俺もです。ですが、あなたの身体はこんなにも冷えておる。俺は真冬にも外で寝られるように出来ておるのです。暑かったのでイムジャのひやっとする身体が心地良い…」

 

「ふう…あなたって湯たんぽみたい…」

 

ウンスはチェ・ヨンの温もりを背中に感じながら、自分に回された腕を愛おしそうに撫でる。そして、思い切ったように、くるっと振り向きチェ・ヨンの顔を間近に垣間見、すぐに視線を逸らす…ウンスの暖かな吐息がチェ・ヨンを誘う…

 

「あ、えっと…チェ・ヨン?」

 

「はい…何ですか?」

 

「今ってどういう状況なの?私達の身辺は危ないの?」

 

「いえ、そのようなことはありませぬ、ご案じなさるな…」

 

「大丈夫なのね?…それなら…どうして?」ウンスはチェ・ヨンの着物の合せをぎゅっと掴み顔を埋める。

 

「どうしてとは?」なんとも言えないウンスの香りがチェ・ヨンを捉え離さない。

 

「…100年前に行ってる間…日焼けしちゃったし化粧品もなくって…確かにお肌はぼろぼろ…少し痩せちゃって胸もないし…髪だってパサパサで…私…こんなんじゃ女として魅力ないわよね…それにあなたは男だもの…4年も何もないわけないし…あなたが私に何もしようとしないのもわか…あっ」

 

一瞬の出来事だった…

 

あっと思った時には両手を掴まれ、チェ・ヨンに組み敷かれていた…埋めていた顔を持ち上げられ、見ているウンスが苦しくなるほどの怒りを、唇にぶつけてきた。

 

彼の舌が唇を割り、ウンスの口腔内を怒りのままに蠢き、ウンスの舌を痛いほどに吸い上げる。ウンスがくぐもった声を漏らすと、はっと気付いたようにチェ・ヨンは唇を離す…掴んでいた手も緩め、涙目のウンスの髪を撫でながら優しく口付けをする。先ほどとは違う慈しむような口付けに、ウンスは酔いしれ…何度も応える。永く深い…チェ・ヨンの想いが全てその唇から伝わってくるようなキスだった…

 

ようやく唇が離れた時…ウンスは5分とも10分とも感じるほどの熱い抱擁だった…

 

「昔も申し上げましたが…うるさいので口を塞ぎました。これで俺の気持ちが伝わりましたか?イムジャを無理にでも抱いてしまいたい…だが、このような所ではあまりにも…はぁ…開京へ戻ってからと自分に言い聞かせておるのです。あまり煽らんで下さい。俺は4年もあなたのお戻りを一人で待ったのだ。あと数日などどうということもない。イムジャは違うのですか?」

 

「えっ…あなた以外に誰が…誰も私のお守りなんてしてくれなかったわよ」

まだ頭の芯が痺れ、頬を薄紅色に染めたウンスが艶かしい…

 

「はぁ…イムジャ、わかってやっているのですか?そのような顔、他ではせんで下さい。あなたのどこに魅力が無いなど…。呆れて何も言えませぬ」と、ちらっと天井を見上げる。

 

「ほんと?良かった…昨日は仕方なかったけど…今夜はもしかしたらって覚悟してたのに、あなたが触れてこないから…他に相手が居て、私のこと…もうそんな風に見られないのかなって思って…」

 

「イムジャ、これだけは言っておきますが、嫌いだ、いやだと言われてももう俺はあなたを手放すつもりなど砂の粒ほども持ち合わせておらぬのです。あなたの一生は俺がお守り致すと申したはず」

 

「…チェ・ヨン…嫌いになったりしない。絶対に……あなたの心臓の鼓動…聞いていたらほっとして眠くなっちゃった…あったかくて気持ち良いし、このまま寝てもいいかな?」

 

「ええ、お休みください。もう馬鹿なことは考えずに…」

 

 

 

 

(こうして大護軍は、医仙様を腕に抱きしめ眠りについたのですが…翌朝のあの顔…。容易に想像は出来ます…。その昔、トルベが言っていた事をふっと思い出しました…“据え膳食わぬは男の恥”   俺はそうは思いません。医仙様の事をいつも考え己の欲を抑えた大護軍。どこまでも俺はついていきます!)

 

 

 

屋根の上から感慨深く2人を見ていたテマンが、遠くの山に何かを見つけた!

 

「大護軍!あれを!?」

 

 

 

 

 







 

こんにちは

 

今日はテマンの呟き

 

二日目の夜のほんのひとコマ

 

切り抜いてみました

 

風邪ですがもうすでにだいぶ復活

 

体調悪くてもアルコール消毒だけはかかしませぬ

 

 

明日は第4土曜なので仕事でございます

 

はぁ

 

休みたい

 

では、明日もアジャ



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