出逢い…31 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

お父さん、お母さんお元気ですか?

 

私ね、この間まで少し体調が悪かったの…きっと更年期だったんだと思うわ…眩暈がして逆上せたみたいに首から上だけ暑くなって、私らしくないんだけどいらいらしてしまっていたの…お母さんもそうだったわよね…それで思い出したの…。心の奥に仕舞いこんで忘れかけていた記憶が蘇ってきた…

 

お母さん、あの時は本当にごめんなさい。こんなに辛いなんてわからなかったから…医者としても娘としても私は失格だったわ…あの頃、毎日忙しくて時間が飛ぶように過ぎていって、一日が36時間あれば良いなと思ってたくらい…勝手な言い訳だけど、仕事以外で周りを気遣う心の余裕が全くなかったの…

 

ちょうど、この間までの私のように体調が悪かったお母さん…私に相談したくてかかってきた携帯電話に…何?どうしたの?それはきっと更年期が始まったのね。近くの婦人科を受診して…。今セミナーの準備で忙しいからまた今度話聞くわね…そんな冷たい対応だったと思う…

 

あれがまさかお母さんとの最後の会話になるなんて思いもしなかったから…なんでもっと話を聞いてあげられなかったんだろう…心の中に、「逢おうと思えばいつでも逢える、話したければ電話をすれば声が聞ける」そう思う自分がいたからよね…こんなに遠くに離れてしまう前に、もっともっと2人に逢いに行けば良かったって…今、心からそう思うわ…

 

それはきっと高麗の時代に来ることがなければ、感じることが出来なかった思いよ。私はここにきて、たくさんのことを学んだわ…今この瞬間を精一杯生きること、それがどれほど大切なことか…明日も愛する人たちと逢えること、それがどれほど幸運なことなのか…

 

そんなことを考えながら生きていくと、毎日ほんの小さな優しい気持ちの欠片に気がついたり出来るの…今の私なら、あの時のお母さんに言えるのに…

 

“今すぐ行くから待っててね。大丈夫、心配しないで”と…

 

江南で美容整形外科医だった頃の私の夢…小さくても良いから病院を建てて、お金持ちになることだった…そして2人に楽をさせてあげたかったの。私の無理を聞き入れて医学部まで行かせてくれた2人に…

 

病院を替わった時、心配かけたくなくて、“腕を買われて引き抜かれた”と二人には嘘をついたわ。本当は、命の重さへの責任に疲れ果て、仕事が酷なのに給料が安い外科から離れたのよ…でも心配しないで。今の私は、強くなったわよ、お母さん…ジェネラリストとして患者さんの身体だけじゃなく、心まで診てあげられる医者になりたいから…。

 

 

高麗に来てチェ・ヨンと愛し合い、彼からたくさんのお金で買えないものを与えてもらったわ…

 

夜には満天の星空が見渡す限り広がり、手が届きそうなほど光瞬く大きな月…空気はどこまでも澄み透明で、花々はこれでもかと咲き誇っているわ。お父さん達にも見せてあげたいわ…

 

それに可愛い子供達に孫まで…みんなチェ・ヨンと共に歩んできた、私の人生そのもの…宝物よ。

 

だから今はね、不思議と欲しいものが何もないの…。きっと心が欲するもの全て、持っているからなのかもしれないわね。ただ…お母さんの漬けたキムチだけが恋しいわ。もっとお料理も教えてもらっておけば良かった。ここには材料もあんまりなくて作れないかもしれないけれど、家族にお母さんの味を食べさせたかったわ…

 

 

そういえばお母さんは体調良くなったのかしら?とても心配です。私の方は、典医寺の医師に漢方薬をもらったりしたけれどなかなか良くならなかったの。誰とも逢いたくない日が続いて…もちろんチェ・ヨンとも逢いたくなくて、帰ってくる前に寝たふりをしていたわ。だって彼にイライラをぶつけたくなかったから…。

 

少し鬱になりかけた私を、彼は引き上げ助けてくれたの…どんな私でも彼は受け止めてくれると言ってくれた…何があろうと私を愛しているから、一人で抱え込むなと…。イラっとした時は全部自分にぶちまけて欲しい…すっきりしたら…気持ちに力が戻ったら…また微笑んで欲しいと。

 

それからしばらくは、情緒不安定で泣いたり怒ったり…そんな私を彼は本当に受け入れ大きな愛で包み込んでくれた。お母さん…この病の薬は愛しい旦那様の溢れる愛ね。お父さんならきっと大丈夫…お母さんは元気になったと信じてるわ…

 

 

この手紙が二人の手元へ届きますように…

 

また手紙書くわ…。お互い長生きしなくちゃね。

 

 

1379年11月

ウンス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウンス、お母さんは元気よ…安心してね。あの時もあなたの声が聞きたくて…ただそれだけで電話したのよ。そんな風に思わせていたなんて、ごめんなさいね…ウンス。お母さんはあなたに負けないように、お父さんと二人力強く生きていくわね…。ずっと心の中にいるあなたを見守っているから…」

 

「あぁ…そうだな。ウンス…母さんの事は父さんに任せてくれ。夫婦とはお互いに迷惑をかけ合うものなんだよ…。それでお互いが成長していくんだ。だから我慢はするもんじゃない…チェ・ヨンさんならお前の全てを受け止めてくれるだろうさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんワン

 

この間から少しずつ書いていたお話です

 

私のブログを読んでくださっている方からのメッセージ…

 

「若い時の病気が再発したらもう……だから一日一日を悔いのないように生きている」

 

心にズンときました


勝手にアップしちゃってごめんね~

 

明日は先日亡くなった同僚のお通夜に行って参ります

 

もしかしたらお話 アップ出来ないかもしれませんがお許しを

 

ではアンニョン

 

 

 






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