愛するチェ・ヨンへ…6 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

イムジャ、今日は良いことがあったのですよ。道場に稽古に来ておる子の中に内攻を秘めた者がおりました。これから俺はこの者たちの師となり、生きておる限り鍛えて参ります。良家の子供達ではないですが、万人平等のあなたの教えに従ごうて、これからはどんどん登用していくつもりです。

 

あの子達は、ミンジュンと共にいずれこの国のためになりましょう…あなたの元へ旅立てるその日までの生きる糧となりました。これも宮仕えを辞めた後の俺のためにと、あなたが道場を造ってくれたおかげです…

 

あの若き頃…なぜ道場など造られるのか、不思議に思っておったのです。今ならわかります。全て俺を生かすためだと…。イムジャは、こんなに遠い先の俺の心配までしてくれておったのですね…改めてイムジャの深い想いにふれ、胸が苦しゅうなりました。

 

イムジャが天に召されてから、俺は何も見ず聞こうともしなかった…。しかし今、ようやっと子供達の笑い声が心に響いてきたのです。これもあなたの戦術なのですね。元気な子らの澄んだ眼が、少しずつ俺に笑う力を与えてくれておったようです。

 

今日もまた、ハヌルとパダが来てくれました。夕餉の前にまたあなたと逢えますね…。

 

 

 

 

「父上、一日一日力が戻ってきておるようですね。顔色がとても良いですよ」

 

「あぁ、パダ…動くとやはり飯も美味い」

 

「本当に良かった。では父上、読みますね」

 

 

 

 

愛するチェ・ヨンへ

 

チェ・ヨン、元気にしていますか?あまりいろんなことを、根を詰めてやらないでね?あなたの悪い癖だわ…人は一人では生きていけないのよ?たまには、人に頼りそして、甘えることを覚えてね…。

 

昨日、あなたにお風呂に入れてもらったとき、髪も切ってもらったのよ。いつもありがとう…チェ・ヨン。高麗には髪結いはあるけど、切ってくれるお店がないからいつもあなたに小刀でそいでもらっていたわね。何をやってもあなたは器用で…血を吸った刀でイムジャの髪に触れられないと、わざわざ小刀まで買ってきてくれて…。ありがとう…。

 

あなたに昨日言われたわね…イムジャ…だいぶ白いものが増えましたねって…。本当ね。ともに白髪の生えるまで…私はこれほど長くあなたと共に幸せな日々を過ごしてこられたわ。そしてそれはこの先も続いていくの…永遠に…

 

つい先日ね、昔から医院に来てくれていた人が亡くなったとパダが教えてくれたの…その方は、まだ50代の初めで、医院に来るといっても風邪をひいて来られる位だったのよ。それなのに突然胸を押さえて、そのまま亡くなってしまったそうよ…。

 

それを聞いたとき思ったの。もっとあなたに我儘を言って甘えれば良かった…もっと抱きしめてもらえば良かった…もっとあなたに愛を伝えれば良かった…もっともっとあなたの隣で生きていきたいって…そしてあなたにも甘えて欲しいと…まだ私には時が残されていると思うわ…だから明日から実行するわね…残された時をあなたと共に笑って生き抜くために。

 

 

あと一つ…あなたに謝らなければいけないわね…

 

毎日増える青あざを、あなたは見ないふりでいてくれる…気づいているのもわかってる。あなたの喉元で、言いたい言葉が詰まっているのもわかってる。私と同じ気持ちなのでしょう?聞いてしまえば現実になってしまうから…。だから私も言えないの。話してしまえば疑問が現実に変わる…。小さいようで大きな変化なの…。

 

でも大丈夫よ。そう簡単にこんな病に負けるつもりはないわ。あなたを愛しているから…。それだけが、薬なの。

 

  

強い願いは縁を結び、記憶だけが二人を巡り合わせる…

 

どこに逝ったとしても…

 

何度でも…

 

あなただけを求めるわ…

 

どれだけの時が経とうとも…

 

この記憶が…

 

あなたを愛し、そして愛された記憶が…

 

薄れることはない…

 

何度でも…

 

巡り逢える…

 

そう固く信じているの…

 

だからチェ・ヨン…泣かないで…


愛しているわ…

 

 





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「父上?大丈夫ですか?」

 

「あぁ…母上にまた泣かされてしもうた」

 

「母上ときたら…泣くなと申して泣かすとは…。さぁ父上、夕餉に致しましょう」

 

「あぁ、飯をちゃんと食わんとな…」

 

(イムジャ…俺の心もあなただけを追い求めている…永遠に共に…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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皆様、こんばんは

 

暗いお話でありますが…恋文アップ致します

 

私事ですが、今日入院中の社員のご家族から電話を受けました

 

お世話になりました…姉は12日に亡くなりましたと…

 

現場の方でしたが、私と同じ19年入社でした


7年間…一度も保険証を使うことなく表彰されたばかり…

 

52歳の若さでした


この歳にしては珍しいと思うのですが、髪が真っ黒で、量がとても多くお尻の下まで伸ばしていた方でした(なので、ウンスも髪のお話にしたのです) 


 

生理の出血が多いと言っていた後、しばらく休んでいらしたのですが、先月17日18日と2日ばかり出社されたのです

 

暑いのに長袖のパーカーを着てフードまで被って、真っ青な顔でブルブル震えながら仕事をしていたそうです

 

恐らく出血性のショック状態だったのではないかと思います…

 

次の日、救急車で運ばれ、ICUに入ったまま3週間…帰らぬ人となられました

 

出血により心臓にかなりの負担がかかっていたそうです

 

心よりご冥福をお祈りいたします

 

 

私も病院嫌いで、年に1度病院に行くか行かないかの人なのです

 

入院は、出産時の3回のみ…

 

丈夫だけが取り柄と言っても過言ではないくらいのおばちゃんです

 

でもこれじゃいかんと切実に思いました

 

まだ逝くわけにはいきませんからね

 

皆様も、ん?ちょっと今までと違う体調悪いなと感じたら病院へ行きましょうね

 

私事が長くなりました

 

では、アンニョン