シンイで夏祭り~2014!
書きながら頭に浮かんで来た曲です…
余命一ヶ月の花嫁の挿入歌なのかな?
是非この曲を、聴きながら読んで欲しいです…
私の中にいる2人の想いを、表現出来たでしょうか……
読み終わった後に、ほんわかして下さることを願って…
はる
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こちらは、くまみや様のブログです
「続・シンイ(信義)最終回からのブログ」
“恋しくて~”
動画なのですが泣けますよ
とても美しい二人の映像が歌にぴったり
今回、心良くお許しいただきましたので、是非ご覧下さいな
ポチッとな
~ウンスからの最後の手紙~
過去からのレター
「お父さん…これが最後の手紙になりましたね…」
「あぁ…母さん…さぁ、あの子の最後を看取ってやらなくちゃ…」
「えぇ、そうですね…」
もう白々と夜が明ける頃、二人は最後の手紙の封を切る。
お父さん、お母さん、お元気ですか?
私は、もう73歳になったのよ。2013年にこの手紙が届いているとしたら、
私の方がずっと歳上ね。なんだか変な感じだわ。
私、髪もだいぶ白くなっちゃって…二人に逢いたいなぁ…話したいことが多すぎて…
チェ・ヨンも子供達もみんな元気にしているわ。
私が、色々と歴史を変えてしまったでしょ?
だから、チェ・ヨンがイ・ソンゲに処刑されると言う未来がなくなったみたいなの。
彼は去年、任を解いてもらって、やっと自由の身になったわ。
私だけのチェ・ヨンよ。今はね、良く二人で釣りに行くの。
魚なんかどうでも良いんだけどね…。
ずっとチェ・ヨンと二人で居られてとっても幸せなの。
スジョンはね、今は子供に王位を譲って二人でのんびり暮らしているわよ。
たまに、チェ・ヨンと遊びに行くんだけど、あの二人もとても愛し合っているわ。
ホントにスジョンが世子嬪になるなんてね…あの時は驚いたわよね!
でも二人の意志だから…
ミンジュンはね、やっと迂達赤の隊長になったのよ。チェ・ヨンの鬼剣も譲ったの。
今の俺にはイムジャを守るだけの刀さえあれば良いからって。
そしてハヌルとパダ…医者になったと昔手紙に書いたわよね?
でも、結局パダは漢方医になったのよ。血がダメでね。
ハヌルが外科医になったの。男勝りな子なの…誰に似たのかしら?
二人は長く家に居てくれたから、ハングル文字を教えたわ。
そして、現代医療のこと、私がどこから来て、どうやってチェ・ヨンと出逢ったのかも…
私の持てる技術の全てを二人に伝えたわ…
そして思いついたの…
ここにあるたくさんの二人への手紙を、2013年に届ける方法を…
私ね、蔵に地下室をこっそり作って、そこに色んな物を隠すわね。
チェ・ヨン祠堂に持って行かれたらまずいでしょ?
そして昔話を作ったの。それを必ず子供に記憶させ、親から子へ伝えて行って欲しいと頼んだわ…… 聞いてね……
昔々、ある王様と王妃様が元より高麗へ戻られる途中のことでした。
護衛は迂達赤のみと言う淋しい帰還でありました…。
ある日の夜半、賊に襲われ元王の娘である王妃様が、生死を彷徨う怪我を負ってしまわれました…。
もう手の施しようがない、死を待つだけだと思われたその時、天穴が開いたのです。
天穴とは、高麗よりもっともっと昔に、神医華陀が通ったと言われる天へ向かう道…そこを通り、神医と呼ばれる華佗を連れてきて、王妃様を治していただくしか道はなく、そうせねば高麗に未来はないのです。
王は、命じました。
迂達赤チェ・ヨン、天穴をくぐり神医を連れて来いと…。
チェ・ヨンは王命を託され、天穴をくぐり神医を探しに行きました。
そこで出逢ったのが、韓国の美容整形外科医、ユ・ウンスでした…
迂達赤チェ・ヨンは、ウンスを必ず戻すと武士の約束をしたのち、ウンスを抱え、天穴をくぐり高麗の地へ戻って来ました…。
そして、ウンスは王妃様の手術に成功し、天へ戻ろうとしたのですが、様々な事情により、戻ることは叶わず、そのまま高麗で医仙として居続けることになりました。
しかし、ウンスはその後の歴史をしっており、高麗時代にはない医術を身につけていたため、常に誰かに欲され、命を狙われたりしていたのです。
それを、命懸けで守っていたのは迂達赤の隊長チェ・ヨンでした。次第に二人の距離は短くなり、側にいる時間は長くなって、気持ちの赴くまま愛し合うようになりました。
そして、たくさんの数え切れない試練を乗り越え、何年かのち、二人は夫婦となり、4人の子を儲け、それはそれは幸せに暮らしましたとさ…
それは、昨日、ユニさんに聞いた昔話だった。
「ウンス…」
2013年にきっとこの話を二人にしてくれる人が行くはずよ。私は諦めないわ。
お母さん…
お父さん、お母さん、私の時間はもうあまりないかもしれない。
でも、本当に幸せな生涯だったわ。お父さんとお母さんの子に生まれ、天に定められた縁(えにし)によって出逢った、600年も過去に生きる、心から愛するチェ・ヨンと子供達…でも、やっぱりひと目二人に逢いたかった…
親不孝でごめんなさい…
産んでくれてありがとう…
1394年8月 ウンス

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