向日葵 13 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

これ以上ないほど上手く事が運んだ。
若干、チェ・ヨンが顔に怪我をしたが、想定内である。ウンスが手当をしている。

ージフ、テマン、トクマン…イムジャを頼んだぞ!良いな!?

ーはっ!

3人は、迂達赤らしく片膝を付き頭を下げ、大護軍に礼をつくす。

ー妓楼にイムジャを行かせるなど…全くこの方ときたら…

ー大丈夫だって!医者として行くのよ?私が、あなたの妻だと知らない人は、もう居ないでしょ?私に何かするなんて…そんな怖いもの知らず…居るかしら?




ー確かにそれはそうなのですが…だから逆に俺を動かそうと、徳興君のような輩も出てこないとは限らぬのですよ?心しておいて下さい。どこに行くにも、こいつらの誰かを必ず付けて下さい。俺の心臓が持たない。良いですね!?




ーわかってるわ!じゃ行って来るわね。ピョルさんも心配しないで。トクマンくんてね、こう見えて本当はかなり強いのよ?だから、昔からチェ・ヨンは私の護衛につかせて居たの。自分の愛する人に弱い迂達赤を護衛につけたりしないでしょ?テマンくんも同様よ!迂達赤の中ではトップテン…えっと10本の指に入る程強いのよ。



ー…はい。トクマンさん、お気をつけて…。あの…男には…油断しないで下さい…。



ーピョルさん、俺は大丈夫!必ず奴に仕返しをして来ますから…行って来ます!





ーチェ・ヨン、あなたも心配しないで…。

そう言ってウンスはチェ・ヨンの腰に手を回し見つめ合う。周りの4人は、見ていられずに咳払いしながら、外へ出た。

ーイムジャ…本当に心配です…。俺も行きたいが…。これを代わりに…。

抱く手に力を込めるチェ・ヨン。

ーあっ…。ありがとう、チェ・ヨン…。

ー周りにはスリバン達も張り込ませておりますので何かあれば、使って下さい。

ーわかったわ。じゃあ行って来るわね。チュッ!


ー無理はしないで下さい。


ー大丈夫よ!あとでね!






ウンス達一行は、妓楼に着いた。難なく中に入り込む…。


ーこれは、これは…医仙様…。このような所へおいで頂き申しわけございません。


ーいえ、私は医師です。どこへでも参ります。早速ですが傷を拝見してもよろしいでしょうか?


そう言ってウンスは、皮一枚だけをチェ・ヨンに斬ってもらった腕と太ももの傷を見る…。それでも、ムカつくおじさんだから、少し深めに斬ってとお願いしたので、いい具合に出血もある。

ーあ…これは、縫わなければなりませんね…。麻酔がないのでかなりの痛みを伴いますが宜しいでしょうか?気を失うかも…。


ーえ…痛み…縫うとは?針と糸で?縫うのですか?



ーえぇ…そうしないと傷が腐ってしまうかもしれません…。



ウンスの目が光る…。



ーあっ、えぇ~っと…キセルを吸うて落ち着いてもよろしいでしょうか?



ーえぇ~もちろんです。どうぞ…



ウンスは、他の3人にも目配せをし、ここよと葉っぱの入っている場所を教える。



店主はキセルを吸うと、甘い香りが辺りに立ち込める…。


店主の顔を見ると、先程とは明らかに顔が違う。虚ろで、口元にも力が入らないようである。


やはり…ウンスは自分の考えていたことが、当たって居たと確信する。



ーもう、宜しいでしょうか?


ー……な  なにが……?


ー傷を縫っても良いかと聞いております。死にたいですか?



ーあ…ぁ、そうでしたね…おねがいします…。はははっ!



やはりマリファナ…。大昔からある、麻沸散にも若干入っていると言われている、大麻草である…。ほんの少しであれば、麻酔に使ったりもするのだが、この使い方は明らかにマリファナと同じだ。


ウンスは、店主の傷をわざと痛みを強く感じるように、深く乱暴に縫ってやったのだが、全く痛みを感じて居ないようである。


3人とも驚いて居た…。


ー今のうちに、テマン君は妓楼の中を隅々まで捜索して。ジフ君が見た男のように、どこかの部屋で大麻をお客に吸わせて居るのかもしれない…。大麻ってね、依存性が強くて、自分の意思ではやめられないのよ…。依存症って言う病気になるの。

そうするとね、いくら高かろうと大麻を買わざるを得ないの…。わかる?お金儲けのために、病人を作っているのよ。許せないわ!こいつ!グルグル巻きにして…

あっ…でもね、映画だと大体もっと悪い奴が出てくるのよね…大物ってやつ。このおじさん…ちょっと泳がせてみよっか?ふふふ!



ー…医仙様…。大丈夫なのですか?
この男には後ろ盾がおると?



ーえぇ、そう思うわ。



ー医仙様に何かあれば、俺たちが大護軍に殺されます~~!


ーふふ、殺されたくなきゃ、しっかり私を守ってよ!トクマンくん!
さっ!次の作戦よ!







ミッションインポッシブルから、水戸黄門になって来たような気がするのは、私だけでしょうか













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