出逢い…11 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

お父さんお母さん、お元気ですか?
私達家族は元気です。

ただ、チェ・ヨンが紅巾の乱の総指揮官になってね…。そうなることは歴史でわかっていたんだけど、やっぱりとても心配で。怪我をするんじゃないかと…。

今回のは確か紅巾軍10万の兵だったはずよ…
それは去年の内にチェ・ヨンには伝えておいたの。いずれ戦うことになるからと。彼はありがとう、必ず勝ちますのでご心配なくって…。イムジャが居てくれて助かりました、先手が打てますって言ってくれたの。

そこからの彼は大忙しだったわ。史実だと開京に紅巾軍が入り込んで、確か半年から1年位、戦っていたはずでしょ?でもね、かなり遠くまでスリバンを配置して、情報を得て、その間に開京の周り中に高い塀を造らせて、全てに弓隊を配備し、1箇所からしか入れぬように致しましたって言ってたわ。

そしてその一箇所は自分が守ると…。孫子の兵法ですって。良く分からないけど短期決戦に持ち込みたい…。待つ方が人数など少なくても有利だと言っていたわ。

そして兵の半分は塀の外で町民の格好をして隠れているんですって。挟み撃ちの戦法ね。それでね、外のリーダーはね、あの李成桂なの…。嫌な名前ね…。


はぁ~でも心配よ。子供達がいなければ、きっと私は医師として一緒について行ったと思うわ…。どんなに彼に反対されたとしてもね。でも、この子達を守って彼の帰りを待つしかないわよね…

でも淋しい…もう10日も彼に逢ってないの。逢いたいな…結婚してから初めてかもしれないわ…こんなに逢えないのは。


お母さん!彼がね…突然夜中に戻って来てくれたの…。嬉しくって走って飛びついちゃったわ! 本当に今は大変な時なのに…。どうしても私達に逢いたかったからって…。でも、きっと違うのよ。

私の限界を彼が感じ取ってくれたの…。優しい人だから。次の日の夜明け前、彼が寝て居る子供達の顔を見て、そのまま戦場に戻ろうとした時思わず袖を掴んでしまったの…。泣いたらダメってわかってたけど、涙が止まらなかった…。

彼は私を抱き締めて、背中をあやすように叩きながら…大丈夫、あと10日もすれば何事もなく戻って参りますからスジョンとミンジュンを頼みます、イムジャ…。私が嘘をついたことがありますか?って…。
そう耳元で囁いて私が泣き止むまで抱き締めてくれてたの。

その時ね、スジョンが起きてきてね…
母上、泣かないで。私が居るから大丈夫よって私を抱き締めてくれたの。チェ・ヨンと顔を見合わせて泣き笑いよ…。チェ・ヨンがスジョンも一緒に抱き締めてくれて…。

スジョン、父上の居ない時は母上の事をちゃんと見ててくれるか?だって。スジョンまで、はい父上、母上の事はお任せ下さいとか言っちゃって!も~!4歳の娘に心配される私って…。この上ない幸せ者よね!それにミンジュンが産まれてから父上、母上って呼ぶのよ。私、スジョンに無理させてしまっているのかしら…

もっとしっかりしなきゃね!お母さん!
彼の無事を祈っててね!

                                1360年8月





ー本当にあのチェ・ヨンさんなんだな…。もう信じて居ないわけじゃないんだが不思議でなぁ…紅巾の乱か…俺の記憶じゃ一月もしないうちに、チェ・ヨンさんが勝ったよな?

ーえぇ。確かそうだったような…それにしても、この子すっかり甘えん坊に戻ってしまっているわね…。もともと一人っ子で甘えてばかりいた子だから…。よほどチェ・ヨンさんがしっかりされてるのね。あの子の態度で良く分かるわ。

ーあぁ…ウンスと一緒になることだけが欲だなんて…。あの子は本当に幸せ者だよ。


ユニは気を利かせて帰ることにした。

このお二人も本当に良いご夫婦ね。

ーすみません、私はそろそろお暇致します。これがうちの住所です。あとこれが私の携帯の番号です。いつでもご連絡下さい。その時は私も大学から戻りますから。成績も出席率も良いのでご心配なく!

ーユニさん、本当に本当にありがとうございました。

ー遊びに来て下さいね。見ていただきたい物がたくさんあるんです。

ーはい、是非伺わせて頂きます。ね!あなた。

ーあぁ~。直ぐにでも伺います。
気をつけてお帰りください。

ーはい、では失礼いたします…。



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紅巾の乱…この二人が1年も離れていられるはずもなく…早く終わらせてしまいました  すみません…
夜にでも、アメンバー記事がアップ出来ると良いのですが…何度読み返してもなかなかうまくいかず…

では良い一日を
アンニョン



















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