長い夜…24 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

チェ・ヨンは、ウンスに抱かれその温もりを遠くに感じながら考えていた…

“なぜ、この方だったのだろう…”と…

天界より無理やりここへ連れて来て、帰ることも叶わず、普通の女人なら泣き叫ぶ所であろう…しかも天界の医仙として何度となく命まで狙われたというのに、あの方はこの地でも強く輝きを放ちながら生きている…笑うて泣いて怒って…心の赴くままの子供のようなお方…イムジャに出逢い、俺も本当の生を生きてみたくなったのです。あなたと共に…

父上…やっと見つけました…

遅かったんでしょうか…

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ーチェ・ヨン!しっかりして!

遠くでイムジャの声が聞こえる…。
大丈夫、心配は無用ですとお伝えしたいのだが声が出ない…。

!?
その時、死んだと思って居たキ・チョルが、ゆっくりと立ち上がり、鬼剣を自分の腹から引き抜き、血を滴らせながらウンス達の方へ歩いてきた!

そして剣をチェ・ヨンの傍に突き刺し、ウンスの手を取り力づくで天門へ引きずって行こうとする…

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ーいやよ!行かないわ!行きたければあなたが一人で行きなさい!私は、ここに残る!  やめて!

ーあなたも行くのです!私と天界へ!


この人…狂ってる…

ーチェ・ヨン!チェ・ヨン大丈夫?
待っててね!私はあなたを死なせたりしないわ!そのために未来から来たのだと今は思えるの!チェ・ヨン!お願いよ…私を置いて行かないで!
ちょっと!この手を離して!彼のところに行かせてよ!

イムジャ…くっ!お守りせねば…俺は…何を… 身体が…動かぬ…イムジャ…


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ーさぁ、医仙、天門ですぞ!天界へ参りましょう…うぅ


ウンスは天門の前まで引きずられ、自分の意思とは関係なく、天門の中に吸い込まれてしまった…

ーわ  我もお連れくだ…さ…ぃ…

キ・チョルは、ここでもまた天門に弾かれてしまった…そして己の氷攻が逆流してしまい、失意のまま自分も凍りついた…

誰も看取る人のいない淋しい最後であった…

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                     歩みが遅いから…

    降り続く雨のように
 あなたは私の心の中に降り注ぎます
 細かい砂粒のように
 あなたは私の心を埋め尽くします

 私の 涙の孤独な日々を
 思い出に閉じて笑って送り出します

 私の歩みは遅く 
 気が付くのも遅いから
 あなたが手の届く所にいるのに
 私は遠まわりをしてきました
 
 だから痛いのです
 だから恋しいのです
 あなたは
 私に涙と微笑みをくれる人です

 時間が止まっても
 鼓動が止まっても
 あなたは私の腕の中にいつもいます

 あなたが私の心を打つほどに
 私は愛します

 私の涙の孤独な日々を
 思い出に封じて笑って送り出します
 私の歩みは遅く 
 気が付くのも遅いから
 あなたが手の届く所にいるのに
 私は遠まわりをしてきました
 だから痛いのです
 だから恋しいのです
 あなたは
 私に涙と微笑みをくれる人です

 時間が止まっても
 鼓動が止まっても
 あなたは私の腕の中にいつもいます

 あなたが私の心を打つほどに
 私も愛します

 今度は笑ってください
 あなたの涙をください
 それも私の幸せなのです
 もう二度とない 
 死んでもないでしょう
 この愛にすべての心を差し出します
 あなたが愛してくれるからです

(あの時流れていたチェ・ヨンのOSTの日本語訳、大好きだったのでお借りしました┌○ペコリ )