長い夜…22 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ーくうっ!
イ  イムジャ、ご無事ですか?

チェ・ヨンは不意をつかれたので、受け身が取れず、ウンスを守るのが精一杯だった。

ーチェ・ヨン大丈夫?私は平気よ!
あなたのお陰で…ごめんね、私が重いから怪我したんじゃない?ちょっと見せて…

ウンスはチェ・ヨンを抱き起こし、自分にもたれかからせる。いつもとは逆だ。

ここは?じゃあここは?頭は打ってない?

ー大丈夫そうです。腰もそれほどひどくないようで。息も普通に出来るようになりました。

ーはぁ~良かった。骨には異常なさそうね。ホッとしたわ。それにしてもチュホンはどうしたのかしら?

ーはい、初めての事です…どうしたのか…

チュホンは、まだ暴れている。
良く見ると、お尻に氷の矢じりの様な物が刺さっている…

2人で顔を見合わせ…後ろを振り向くと…

ーキ・チョル!
ーキ・チョル⁈


二人の方に向かいゆっくりと歩いてきた。

ー天門が開きました…

キ・チョルは恐ろしく静かではあるが、深く暗い怒りの気を放っていた。どうしたと言うのだろう…

ーそのようね。計算があっていたみたい。
キ・チョルさん、どうして天門をくぐって私の世界に行っていないの?あっ!それから、私もチェ・ヨンも天門はくぐらないわ!行きたければ一人でどうぞ!私はチェ・ヨンのそばに残ると決めたの。何度攫われても答えは同じよ!わかった!

この人には強気でいかなくちゃ…

ウンスの震える手をチェ・ヨンが後ろ手に握りしめ彼女を後ろに庇い、牽制する。この気は…⁈

ー教えて下さい。どうすれば天門をくぐれるのですか?


ーただ光の中に入るだけでしょ?

ー最後まで私を騙すのですか?
私の心からの願いをこんなに残酷に…

ー私だって無理矢理連れて来られた1回しか天門をくぐってないの!ルールなんて知らないわ!

ー隠れていて下さい!
と、チェ・ヨンが言う。キ・チョルの怒りの気が伝わってくる…


ー答えろ~~!!

ついにキ・チョルの怒りが爆発した。

ー諦めろ!お前のような不埒なものを、天はお認めにならぬのだろう。来るなと言うことだ。ここでお前の命は終わりにする。
二度とイムジャに手を出させぬために…

ー私にはもうこの世しかないのか?死んだら終わりか?続きはないのか?

ーあぁ…人は誰しも死んだら終わりだ!

チェ・ヨンは鬼剣を抜き、キ・チョルに斬りかかるっ!

キ・チョルはその太刀をよけ、ウンスの元へ走る!

ー待て!そんなことは絶対許さん!キ・チョル!お前の相手は俺だ!

チェ・ヨンはキ・チョルに向かって鬼剣を投げた!

鬼剣はキ・チョルの腹に深々と刺さり、息も絶え絶えだ。チェ・ヨンはキ・チョルの前へ回り込み、両手を掴み雷攻を放ち、とどめを刺そうとした!

ーフハハハハ!チェ・ヨンよ!我とともに行こう!道連れだ!お前だけこの世で幸せにはさせん!この先の世界へ一緒に行こうではないか!はははは!お前の行きたがっていた黄泉の世界だ!お前を、待っておる者も多かろう!ははははっ!

逆に氷攻でチェ・ヨンは攻撃されてしまった!

どこに、こんな力が残って…
身体が動かぬ…

キ・チョルは、ヤンサの薬を飲んで居たため、いつもの何倍もの力が出ていたのだ…

チェ・ヨンは、振り払う事が出来なかった…指先からだんだん凍りついてきて…

イムジャ…イムジャは大丈夫だろうか?後ろを振り向く事も出来ぬ…
俺はキ・チョルの力に勝てぬのか…
父上…ウンス…

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チェ・ヨ~~~ン!?

グスンっしょぼん