長い夜…15 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

やはり、早くここを離れなければ…
天門さえしまってしまえば戻ることもあるまい…イムジャと離れるなど、今の俺にはあり得ないことだ。望んで望んで…やっと手に入れたたった一つの宝…俺の生きる意味なのだから。

ーもうしばらく馬を休ませたら参りましょう。


チェ・ヨンは早く早くと気が急いてしまう。

ーもう行くの?あなたは寝なくて大丈夫?
私はだいぶ元気になったわ!お腹もいっぱいだし…
今度は私が守るからあなたは少し休んで?

ー以前寝てしまわれたではないですか?私は大丈夫です。3日程度寝なくても気が澄んでおれば…

もうチェ・ヨンたら大丈夫かしら?私を探して寝ていないはずなのに…
いつもありがとう…

ウンスはチェ・ヨンに人差し指でおいでおいで(チョイチョイ)した。

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近付いてきたチェ・ヨンの首に手を回し
耳元で…

ーいつも守ってくれてありがとう…
ほんとに私を守るの、大変なのに…愛してるわチェ・ヨン…

チェ・ヨンは強く抱き締めた。
ー承知の上ですと、申したはずです。イムジャがそばに居てくれる事が俺の力になるのです。今回も、会いたい人達に会う最後の機会かも知れぬのに、私の為に行かぬと決めたのでしょう?お礼など、私が言わねばならぬ事です。それに…
…まだ話していない事がありますね?
でも、イムジャに聞いても言わぬのでしょう…ならば早くここを離れるまで。
眠るなどいつでも出来ま…




突然馬たちが鳴き、倒れた!

チェ・ヨンはあっと言う間にウンスを自分の後ろに庇い剣を抜く!
月が陰り辺りは真っ暗闇になる。
川の流れの音だけが聞こえる…

何事だ?なんの気配もないのに…

ーチェ・ヨンどうしたの?チュホンたちに何かあったのかしら?倒れてしまっているわ。行ってみるわね。

ーいけません!俺の後ろにおってください!少々危険かもしれませぬ。隠れて居てください。

ーうん…わかっ………

ウンスの意識が薄れてくる…

ーイムジャ!イムジャ!どーしたのですか?
うっ!?これは痺れ薬か…それとも以前チャン侍医の用いた眠くなる薬なのか…大抵の薬には耐えられるのだが…イムジャ…イムジャ…イム…