倖 田 來 未 / Color The Cover | to the LAST DESTINATION

倖 田 來 未 / Color The Cover





CD   
 倖 田 來 未  /  Color The Cover
[RZCD-59335盤]
2013.02.27.発売
CD






先日シングルを記事にした倖田來未さんのアルバムを1枚。

彼女、第2弾となったカバーアルバム。


そう言えば、彼女は明菜さんの「TATTOO」をカバーしていたっけ。

それで思い出して久々に聴いてみたのが、その「TATTOO」を収録の初のカバーアルバム『ETERNITY 〜Love & Songs』。 

続いて、このカバーアルバムも久々に聴いてみたくなった。


正直、手にして初めて聴いた頃はもうあんまり聴かないかなって感じだった。

いまひとつ私の好みには合わないアルバムだった。

それはなぜなら。簡単。

彼女には似合うだろうなと思う私好みの歌にかぎってアレンジがひねりを効かせたようなアレンジで私好みじゃなかった。

ストレートでよかったのに。私にとっては。

気持ちはよくわかる。

明菜さんしかり。

そのままじゃつまらない、オリジナリティーを出したい。

そして、アルバムをどんなコンセプトでまとめていくか、アルバム全体のイメージを統一するようなアレンジに。

そんなところだろうか。


改めて聴いて。


新鮮だった。

改めて聴いてみて、いかにも彼女に似合いそうな歌より、意外だな、彼女がこの歌?彼女向きじゃないよな、タイプが違うよな、そんなナンバーにこそ魅力を感じた。

新鮮。凄くいい!!心地いい!!


オリジナルシンガーは、あっさりさっぱり歌っているようなナンバーを情感たっぷり豊かに聴かせてくれる。

それこそ、そこに彼女のオリジナリティーを感じる。

じっくり彼女が描くその歌の世界を感じたい。

感じたくなる。


いかにも彼女に似合いそうだな、当初聴いてみたいなぁと思った久宝留理子さんの「男」や工藤静香さんの「Blue Velvet」も、今こうして改めて聴いてみると、聴き込むと、彼女なりの、彼女らしいカッコよさを感じる。

特に「男」なんか。男前!!



改めて思うこと。

音楽や歌って不思議なもので、聴き手側のその時の自分の心境だったり環境だったり共遇だったりのいろんな状況によって感じる感覚が全く違うってこと。

スーッと入ってくるか、こないか。


今の私だからこそ、このアルバムとシンクロした。

よかった。

うれしい。


なぜなら、やっぱり、

倖田來未さん、あなたに、あなたの歌声、歌唱に、どこか明菜さんの面影を感じるから。

情感豊か。カッコよさ。色気。せつなさ。


ありがとう。




「歌は我が命」。

歌い手が、" 歌 " や " 歌うこと " そのものを唄う歌、私、やっぱり、好きだな。


素敵なアルバムをありがとう。