渡 辺 美 里 / t o k y o


渡 辺 美 里 さん。
6枚目のアルバム。
1stアルバム『eyes』から4枚目『ribbon』までは良く聴いていました♪
その後、めっきりアルバムを聴くことがなくなりました。
いつしか、それは、美 里 さん の 音楽性、歌唱の変化が私の好みとは違ってきたからだと思うようになっていました。
最近の私の90年代回帰、そして、アルバムを楽しみたい、楽しむアルバムを、楽しいアルバムを、そんな私の最近の気持ちが、美 里 さん の その後のアルバムを聴いてみよう、聴いてみたい、導きになっていきました。
そして、このアルバムをじっくり聴くうちに気づきました。
美 里 さん の アルバムを聴かなくなった本当の理由。
それは、美 里 さん の そうした変化よりも、私自身の環境の変化でした。
5枚目のアルバム『Flower bed』がリリースされたのが89年夏。私が高校3年。
そして6枚目のこのアルバム『tokyo』がリリースされたのが翌90年夏。私が大学へ進学した年。
89年。高校3年。
イッコ下の後輩♂が好きで好きでたまらなくなった。
自分の気持ちに気づく。
ハッキリと、男なのに男を好きになることに気づき、確信する。
おかしいな、とか、迷いやとまどいはなかった。自然なことだった。
ただ苦しかった。一人で抱え込むしかなかった。とにかく、苦しかった。救いを求められなかった。
何かで自分を支えるしかなかったんだと思う。
この頃からだと思う。
聴く歌が特定のものに固執して広がりがなくなったのは。
歌だったんだと思う。それが。自分を支える。
けれど、それも夏には、思わぬショッキングな出来事が起きて、拍車をかけた。
何かのせいにしてはいけないけれど。
そして、90年春、大学進学。
親元を離れた。
クラブ推薦で進学したが、大学で吹奏楽部は何故か体育会系に属し、体育会系の寮になかば強制的に放り込まれた。
バス·トイレ·キッチン·電話、もちろん共用、薄い壁ひとつで隔てられたまさに四畳半。
ことあるごとに寮の先輩から呼び出され、とにかくプライバシーがなかった。
確信したばかりの自分の特性、後輩のこともひきづりながら、とにかく、不安で不安でしょうがなかった。
寮にいたのは、1年。吹奏楽部の仲間何人かと、夜逃げのようにして引っ越した♪
居留守を使ったり、とにかく潜むように1年を過ごした。
この頃、それでも、レンタル店には行っていたのでそれなりに聴いてはいたと思う。
けれど、大好きだった 明 菜 さん 、岡 村 孝 子 さん 、中 島 み ゆ き さん 以外で 聴いていたなとハッキリ覚えているのは、工 藤 静 香 さん の『rossette』くらいかな。
それも中身はあまり覚えていない。
「くちびるから媚薬」が入ってるやつ♪
このアルバムを聴いていて、そんなことを思い巡らせてしまいました。
あの頃、ホントに余裕がなかったんだね。
思い出話に付き合って下さってありがとう。
美 里 さん の 変化。
硬派とも言える女性ボーカリスト。
から、
キャッチーでボーイッシュなポップスロックへ。
そんな感じかな。
耳に入ってくる奥行きがあって立体的にも感じる 美 里さん らしい カッコよさ。
それはずっとあるように思う。
それに、私ものれて、心地いい。
そんなナンバー多数。
作詞も作曲も自作の「遅れてきた夏休み」は、
美 里 さん らしさの ホッと感をそっと感じさせてくれる。
「ナイフとフォーク」や「Oh!ダーリン」なんかのおどけたナンバーも、楽しく、おもしろく聴かせてもらった。
そして、こんなナンバーにもどこかカッコよさを感じる。
一番のお気に入りは、「Boys kiss Girls」。
美 里 さん らしい ホッコリなカッコよさがたまない♪
美 里 さん 。
やっと、また、あなたの歌声、
じっくり楽しませていただく時がやってきました。
遅ればせながら。
楽しんでいます♪
私にとって、永遠に、新しいという輝きを放ちつづける歌声。
ただいま、美里さん。
I'm Free!!
ありがとう、渡辺美里さん。
ヾ(˙❥˙)ノ