《Impressions》平原綾香/From To
これもあるブロガーさんのところで知った一枚。
平原綾香さんと言うと、クラシカル。
どんなふうにポップスを歌っているのだろう、楽しみにして聴きました♪
アレンジは、一曲目、ユーミンさんのカバーでは、松任谷正隆さんがアレンジしていたり、著名なアレンジャーさんを多数起用して、どの歌も綾香さんオリジナルのアレンジに生まれ変わっている。
一回聴き通して、
うわぁー、ステキだなぁと、感嘆!とても印象に残ったのが、「なごり雪」。
もう、歌そのものが、雪の結晶のよう。
そんな感覚に陥りました。
持ち味のスケールの大きなボーカルではなく、とても繊細に、言葉のひとつひとつをそっと、大切に紡ぎ出している印象。
アレンジの沢田完さん、存じ上げないけど、アレンジ、ステキすぎる!
ピーンと、でも適度に張りつめたような清々しさ(いい言葉が見つからない)、厳かな中に、時々、目の前が広がっていくような壮大さも現れ、最後は、静かに、幕を閉じる。
とても素敵な「なごり雪」だった。
そして、もう一曲。
個人的に思い入れが強い、久保田利伸さんの「Missing」。
平原綾香さんの柔らかい歌声で聴けてうれしかった。
たしか「同級生」とかいうドラマの挿入歌だった。
安田成美さん、緒形直人さん、石田純一さんなどが、純粋に恋をしながらも、苦悩するようなドラマだった。
当時私は、高校生だった。
ひとつ下の後輩のことが好きでたまらなくなり、自分が同性が好きなことをハッキリと自覚した頃。
どうにもできない、誰にも言えないこと、そのドラマとこの歌に感情移入することで、まぎらわした。
そんなことを穏やかに懐かしく思い巡らせながら、聴いた。
ありがとう、綾香さん。
他。
「言葉にできない」は、その様を現すかのように、囁く歌声で聴かせてくれる。
「いとしのエリー」、ボサノバ風?
その音楽、歌声に、心地よく身も心も任せて聴ける。
キラキラとした穏やかなひとコマと言った感じ。
意外性のあった、ジャジーなアレンジの山口百恵さんの名曲「秋桜」。
ラストの「あなたに」。
綾香さんの歌声が私を優しく包み込んでくれて、アルバムが終わる。
いろんな綾香さんの歌声を堪能できた。
私は、やっぱり、「なごり雪」のステキさに心奪われたな。
"音楽""歌"、そして、「人」との出逢いに感謝。
ありがとう。

