生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ | 春光堂書店 公式ブログ

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【生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ】
■意識変えた使い捨てナプキン
 以前に生理用ナプキンを燃やそうとしたことがある。百円ライターを壊しても火すらつかなかった。高分子吸収体って何者なんだ。そしてこういうものがなかった時代、女たちは毎月どうやって経血の処置をしてきたんだろう。
 あまり公に語られてこなかった生理用品の歴史。類書も少なく、常々知りたいと思っていた。
 古代から太平洋戦争までの長い期間、経血処置に何がどう使われてきたか、不浄とみなされ、タブー扱いされていたことなどが書かれた前半も興味深いが、白眉(はくび)は第3章、使い捨てナプキンを日本人の体形に合わせて開発、商品化したアンネ社の登場。
 1961年、当時口にするのも憚(はばか)られた月経を「アンネ」と呼ぶ提案と、水洗トイレに流せる使い捨て紙ナプキンは、多くの女たちに衝撃と喜びをもって、受け入れられた。しかも快適な経血処置を提供したいという信念のもとに、この製品と呼称を創り出したのは、坂井泰子(よしこ)という27歳の女性社長。
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 私たちがあまり知らない生理用品の歴史やこれまでの流れが説明してある本ですね。
 アンネ社のナプキンの登場から、どのような歴史をたどり、現在の生理用品に辿り着いたのか。そのルーツを辿るにふさわしい一冊になっているんだそうです。
 身近な存在の品物がどのように発展してきたのかを知る、良い事例なのではないかと感じます!興味のある方はぜひ!

生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ [著]田中ひかる
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013102700010.html


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