子供のころ見た変態その1
小学校5年生の冬、それは突然、目の前に現れた。
私が通う小学校まで徒歩25分くらいだった。
風邪以外のときは、長ズボンしか着用が許されていなかった為外を歩くのが本当に辛い。
そこに現れたのが、後に名前を知ることになる「けんじさん」だった。
最初に「けんじさん」を見たときは衝撃だった。
だって「けんじさん」は服を着ていない。
サンダルと白いブリーフだけだったんですもの・・・。
「けんじさん」は歩くたびにブリーフがずれるから、ドンドンお尻が見えてくる。
子供ながらにヒヤヒヤしながらけんじさんのお尻をみていた。
ただ心配なのは、「けんじさん」の健康状態だった。
あるとき、友達が「けんじさん」の家を見つけた。
見に行くと、「けんじさん」は畑を耕し、みかんや野菜を作っていた。
しかし、「けんじさん」は一向にみかんを収穫せず、みかんは腐り落ちた。
一体、何のためにみかんを育てていたのか?
暖かくなったら、「けんじさん」は急に姿を現さなくなった。
そして、次の年の冬。
一年前と変わらぬ姿で、「けんじさん」は私の前に現れた。
けんじさんの後ろ姿はまるで私に「待たせたな。」と言っているようだった。
続く・・・・