静まり返った夜の真ん中
そろそろかな と
この部屋をあとにする
静かに閉めた扉が
何故か後ろ髪を引く
思い出せない目の前の成句が
明日への足を鈍らせる
萎れたこの名も無き花に
闇の世界から水を差せば
遠い光さえも
夜明けは眩しいのだと
勘違いさせてくれる
誰かが開け放した扉を
閉じることに費やした
時間も想いも
間違いじゃない事も
過ちだって事も
思い知った明日も
果てしない昨日を重ねては
また闇に揺れながら
目を閉じて今日を笑い飛ばす
乾いた喉の奥と
湿った記憶だけが
明日は夢だったのだと
勘違いさせてくれる
だから僕は夢を見てしまうのだ
そんな今夜も夢を見るのだろう
。
