何気ない視線の先には いつもキミが居て
無邪気なキミの笑顔を僕はじっと見つめる
たわいもないテレビ番組に
無防備なキミの笑い声が今日も響く
ふとした瞬間に
「どうしたの?」
と 僕の顔を覗き込むキミ
「何でもないよ」
全部は言わないけど ただ
今が壊れるのが少し不安だっただけさ
過ぎてゆく時間は朝も昼も夜も同じで
違うと感じたのは
僕とキミの歩く速さだった
何を急ぎ
何に躊躇い
何に怯え
何を憂う
悲しげなその瞳に映った
僕のその姿は滑稽で
薄闇の中に鏡を見る様だった…
取り繕う様に
取り憑かれた様に
柔らかい唇に心をなぞられて
優しい嘘に気づいて
と 溜め息混じりで
夜明け前に微睡む影
闇を嫌う夜明けは今日もまた
僕の気持ちなどお構い無しに
揚々と太陽を持ち上げる
。
