理由は単純です。
今日のお題は、ゲーム依存症です。
世界保健機関(WHO)の改訂版国際疾病分類(ICD-11)にも記載されて、話題になっていたのでご存知でしょうか。
かく言う僕も以前は、金曜日の18時に友人の家に行き、日曜の18時に帰るまでずっとゲームしたらしているのを見ていたりで、友人宅に滞在中の睡眠時間が2時間なんて時もあった人間です。
そんな、ゲームについての心理の仕組みをざっくり書いてみました。
調べてみると、ゲーム依存になる原因が幾つか出てきます。
1.単純にゲームが面白いから。
2.ゲームができる環境が整っている。
3.キリのいい所が無くてやめ時がないから。
4.ゲーム上のつながり(居場所)があるから。
5.親がコントロール出来ていない。
6.自己制御できていない。
などが、上がっています。
インナーチェンジングセラピーを学んで、TAの理論に触れた身としては、どれも現象を説明はしていても本質の原因には触れていないなと感じます。
じゃあ、その単純な理由って何よ?って気になりますよね。
もう単純なんです。
1.ストローク不足
2.オペラント条件付け
です。
ストロークって何?と問われたら、心の栄養と答えます。
あなたがそこにいるのを知ってるよとか気づいているよと言う事と、心理カウンセリング力養成基礎講座では習います。
身体は、お腹が空いたのに何もしないとどんどん空腹がつのって動けなくなります。
本当は、栄養に気を使った食事が最善だけど無かったらジャンクフードやお菓子でお腹を満たしますよね。
心も栄養が必要で、それをTAの理論ではストロークと言っています。
最善は肯定的なプラスのストローク、それが無いなら否定的なマイナスのストローク。
プラスがないなら空腹状態のような、ノンストロークよりはマイナスでも無いよりマシなんです。
下の子が生まれると、上の子がいたずらをするようになって、お母さんたちは上の子にイライラすることが増えるようです。
これは、上の子がお母さんからの自分に向けられる興味や関心(ストローク)が薄れてしまうので、ストローク不足になって誉められないならいたずらして怒られたい(マイナスのストロークでも良いから欲しい)と言う状態だそうです。
こう説明すると、お母さん達は責められてると思うかもしれませんが、そんな意図はありませんのでご安心ください。
お母さん達にはお母さん達の理由がありますよね。
それも今は分かっているつもりです。
1.何より、忙しくてゆっくり構ってる余裕も時間も無い。
うん、そうですよね。
2.それに、何もしてないのに構っていられない。せめて褒めるような何かをしてよ。
うんうん、そうですよね。
1.共働きだと、お母さん達は仕事と家事をしながらの子育てです。
時間をお金で買うにも、社会構造の問題で多くの人には無理な話です。(日本社会の中間層が減っている、年収一千万でも生活が楽じゃないなど。)
専業主婦だとしても、夫によっては家事や育児への無理解や無関心で心理的に余裕はないですよね。
2.は、お母さん達が幼少期の祖父母世代の育児スタイルの問題ですね。
成果を上げたら褒められる。成果を出さないと顧みられなかった経験。
その時の経験が、モデルになって今のお母さん達の育児スタイルにも引き継がれているようです。
したがって、ゲームにハマる子どもたちにはそのままそこにいるのだけでは関心を向けられないと言う想いが生まれます。
ストロークの理論で言うと、無条件の肯定的ストロークの不足が起きています。
子どもが、親が喜ぶようなお手伝いをして成果を上げたとすると、「ありがとう」と言われたり「お手伝いしてくれて偉いね」とか、プラスのストロークが来ます。(正の強化)
プラスのストロークがもらえて子どもが喜んで、お手伝いを頑張り続けるといつの間にかお手伝いする事が当たり前になります。(馴化)
当たり前になると、褒められなくなったりお褒めの言葉がおざなりになったりします。
子ども「ねぇねぇ、〇〇しといたよ。」
親「はいはーい、ありがとねー。」
プラスのストロークの質が下がっていくと、やっぱり子どもの心は淋しくなります。
心が栄養不足なって、お手伝いが出来なくなったら親から「なんで手伝わないの?」って怒られる(マイナスのストロークをもらう)事も多いようです。(正の弱化)
先程、マイナスのストロークをジャンクフードに例えましたが、質の悪い食事を続けると身体には栄養が偏ったり悪い影響が起こります。
自我状態が、NCからACに移行します。
親がマイナスのストロークを出す時の自我状態はCPなので、効果的でないCP-ACの交流になります。
親の言うことを聞かない子どもになってしまう傾向が強まります。
すると、ますます親からプラスのストロークでは無くて、マイナスのストロークが与えられる悪循環になります。
そんな心地よくない状態の子どもの心にそっと寄り添ってストロークをくれるのが、そうゲームです。(他にも、テレビやYouTubeの場合もあります。)
電源を入れる、コントローラーを握るそれだけしたら後は、存在を認めて反応してくれるんですよ。
スマホゲームした事がある人なら、起動したらゲームのキャラクターが「お帰りなさい」とか声かけてくるのありますよね。
あれが、プラスのストロークです。
パズル系なら、問題を解いたりルールにそってクリアすると次の問題や場面が始まったりと、報酬はすぐ来ます。
つむつむとか、ルールを理解して高得点を上げたら嬉しいですよね。
親みたいに、言うことを聞いたとして(ルールに沿った行動をして)も機嫌によって評価されないなんて事が無い。
やったらやっただけ成果がもらえる、強化子が貰えるから行動が増える(ゲームの時間が長くなる)。単純明快な理論です。
ただ、そうすると親がお手伝いしてくれる良い子の行動に慣れたように、今度は子どもの中でプラスのストロークに対して馴化が起きてしまいます。
物足りなくなっていきます。
それに、本当に欲しいのは親からの愛情(ストローク)なんですよね。
愛着が足りない、心の隙間は埋まらない。
けど、何も貰えないノンストロークは嫌だ。
ゲームからのストロークを貰い続ける状態(長時間化)の始まりです。
ゲーム依存に一歩踏み出してますね。
依存は、心理学的には健全になろうとする心の現れと言われています。
そのままじゃいられないから、何とかしようとしている状態です。
ゲーム依存も、環境の中で心の栄養不足から逃れるための切ない努力です。
だから、ゲーム依存へのNG対処にゲーム機を捨てたり取り上げたりしないでと言うのも、そこなんです。
お父さんたちが、仕事から帰って「ただいまー、とりあえずメシ」って言ってる前で奥さんに食事をシンクやゴミ箱に捨てられたらどう思いますか。(こんなお父さんが今も存在してるかは別にして。)
怒りますよね。
身体の栄養を補給しようとしたのに、取り上げられる。
心の栄養を取り上げるのも同じような仕組みです。
子どもが激怒するのも、頷けるのでは無いでしょうか。
そんなこんなで、心理学的にはストローク不足とオペラント条件付けでゲームにハマる事をざっくり解決しました。
じゃあ、どうすれば良いのか?
その答えは、心理カウンセリング力養成基礎講座の3コマ目にあります。
基礎講座を学ぶと、日常の出来事の背景にある心理学的な仕組みがよく理解できます。
自分が遭遇する事が、実は単純な心理学の仕組みだったりなんて事はよくある話です。
週7で食べていたラーメンにも実は理由があったり、週7で行っていたカラオケにも心理の仕組みが関わっていました。
え?「毎日ラーメンやカラオケなんて行かない?」そうですよね。
僕も、流石に毎日はラーメンもカラオケも行きませんよ。
2日はお休みしてました。
そう、だから1日に2度行く日が週に2日あったんです。
プラスのストロークは、例えばブログの文章も語りかけるような文章にしましょうってのも、読んでくれる人に対してのストロークになってますよね。
だから、大体文章の最初と最後にはあなたへの挨拶や感謝の言葉が書いてありますよね。
テクニックでもあるでしょうが、その裏には知っているかは別にして、ストロークの理論が隠れているんですね。
YouTubeでも、最初と最後に同じように挨拶や視聴してくれることへの感謝が述べられてると思います。
あなたへの、ストロークですので受け取ってみて下さい。
たがらか、無意識なのか僕は冒頭の挨拶がとっても苦手です。
ゲームをしている時の心理状態を久しぶりに再体験。
media youthの『ICE BOY』を聴きながら。