行動型のアレクサンドロス3世について書き始めて途中でしたが。


歴史の魅力には、古代に書かれた文章(紀元前に書かれたもの)を読むことが出来るって所にもあると思ってます。



もしかしたら、「はるか昔の、今と関係ない話」と思う人もいるかも知れませんが。

現代で例えると、海を隔てたよく分からない国の話と言えそうです。


心を持った人間が住んで、色々な出来事が起きてるけど、よって立つ文化や習慣が違うから理解しにくい所がある国や地域の出来事ってニュースで見ると思います。


歴史の出来事は、そんな感じだと思います。



その記述から、文化や習俗の差異を除いて出来事だけ抽出したら、現代にも繋がる話がゴロゴロしている。

面白さ(歴史)に面白さ(心理学)を加えて、面白い話をお伝えしたいけど、僕の力不足で魅力を伝えきれないのが残念です。

と、前置きして進めます。




アレクサンドロス3世の行動型エピソードで欠かせないのが、ペルシャ化です。


マケドニアから、ギリシャ諸国を率いてペルシア帝国を倒す。

その過程で、自分にしかできないことは自分でやって、誰にでも可能なことは部下に任せる。

部下に任せてダメだったら、自分が出向く。


そんな行動型のスタイルで、グラニコス川の戦いではミトリダデス(王の娘婿)を派手な装いで討ち取って印象付けたり、その派手さが敵から狙われて信念型の部下クレイトスに助けられたり。


ハンマーと鉄床(鉄床戦術)と言われる戦い方でも、敵陣に突撃して壊滅して反対側に回り込んで挟み撃ちにする際には、ハンマー役として敵を粉砕している。

(鍛治職人が、金属を鍛える際に鉄床に置いた金属をハンマーで叩く動作から名付けられたそうです。)


敵陣に飛び込んで、逃げる王様を追いかけようとしていても、部下が後ろで壊滅しそうなら部下を助けに行く判断力。

王様はいつでも何とかなるけど、その時に部下がいなかったら何ともならない。

機を見るに敏だし、機を作るのも敏な所も先を見ていて臨機応変に対応できる行動型の特徴が現れていると言えるでしょう。



で、強大なペルシア帝国を征服した後にマケドニアのやり方をペルシア風に改めたと言われています。

この時に起こるのが、行動型と信念型のミスコミュニケーションの「クレイトス殺害事件」です。



大きな国を征服して、民心が定まっていないから重心がペルシアに傾くのは仕方のない事だと思えますが。


行動型からすると、今はペルシアをまとめるのが大事だし、マケドニアはもう自分が手を掛けなくても大丈夫と安心していたんでしょう。


けど、一部のマケドニア側からしたら俺らは評価されていないとか、ペルシアばかり優遇してないがしろにされてると不満分子が出てくる。



何か現代でも起こってるでしょ?

進学にともなって友人関係が広がった時に、昔の友人から「何か最近付き合い悪くね?」とか言われちゃう。


仕事に打ち込んでると、交際相手から「私と仕事どっちが大事なの?」って責められる。


M&Aで合併したけど、今までの人間関係から派閥が出来ていて対立する。



ペルシア帝国を征服して3年後、酒宴の最中にクレイトスが東方政策についてアレクサンドロス3世に挑発的な言動をして、激怒した王に槍で刺し殺されます。



人格適応論ではウェア理論として説明されている。適応タイプごとの思考感情行動の使い分けがあります。

信念型の普段使いは思考で、地雷は行動。

行動型の普段使いは行動で、地雷は思考なんです。


信念型のクレイトスには、行動型の王がみんな一緒に酒宴でワイワイって行動にストレスを感じていたでしょうし。

みんなが楽しめる場を提供しているのに、小うるさく意見(思考)で詰められたら王の逆鱗に触れた事は想像できます。



似たような事は、三国志の時代の中国でも起きています。

行動型の曹操孟徳が魏公に就任しようとした際に、信念型の荀彧文若が止めた事で関係が悪化して後漢書では死を賜ったように記述しています。


明治維新では、司馬遼太郎氏の「加茂の水」で描かれている玉松操の生き方にも、同じような信念型の姿勢にこだわる姿が現れています。



行動型のゴールに行く手段が変わる事が、信念型には裏切られたと思ってしまう、ミスコミュニケーションが起こす悲劇ですね。




最後に、東に東にと進んだ東征が継続が難しそうになったら、あっさり引き返してダメージを受けずに帰ってこられた所なんかも行動型の先見の明、先読みが現れています。



倉成 宣佳著「交流分析にもとづくカウンセリング」P52から

プロセス脚本で見ると


「他人を喜ばせろ」+「完全であれ」

「もう一歩のところで」のモットー「頂上に登ったらすぐに、さらにもっと高い山に向かって出発する」


が働いているように感じます。

東征から帰って、次にアラビア遠征に向かおうとしていた事も付け足しておきます。



無理矢理、アレクサンドロス3世を終わりにして。

もう1つ、仕組みを組み替えて新しい価値を作り出す点について、ウォシャウスキー姉妹の革命を見て行きたいです。



革命って歴史でも沢山ありますが、僕の好きな革命を3つあげるなら。

1.外交革命

2.フランス革命

3.アメリカ独立革命

です。


この3つに関連する1人の男がいるんですが、その人(世界の歴史を2度変えた男)についてはまた後日書いていきたいと思うので、ここでは省略します。



なんで、革命がいきなり出てきたかと言うともちろん、姉妹が作った「マトリックス」の宣伝に使われたのが「映像革命」だったからです。



当時盛んに言われていて、でも誰も何が革命かは教えてくれなかった映像革命が行動型の産物だと、情況対応コミュニケーションを勉強して解りました。



映像革命は、ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFX の仕組みを組み替えて出来た新たな映像表現だそうです。


「温故知新」って言葉がありますが、信念型と行動型を合わせ持った孔子は仕組みの組み替えで新たな概念が出来る事に気づいていたのかもと思います。


常識の枠(自我状態P)LPで外していく。

カレー煮詰めなくても良くね?スープカレーとか、スープパスタとか。

大変革では無くても、新しさを感じて定着してる物に行動型の仕掛け人が居そうです。




そんなこんなで、自分の好きな事を絡めて適応タイプを語ってみました。

これからも、好きな事に知識を絡めて、まとめていく練習を積んでいきます。



プロセス脚本の「完全であれ」の影響「〜までは/資料を読み込むまでは書いてはいけない」で買ったけど。


読む前に書いてしまったので、これから「アレクサンドロス大王東征記」を読んでいきます。




40ページばかり読んで、信念型のアッリアノスの作品をやはり信念型の大牟田章氏が翻訳してるので、面白く読めそうです。




聖飢魔IIDEPARTURE TIME」を聴きながら