この場所で事故ったよなぁ
あ、ここで彼氏の靴を思いっきり投げ飛ばした
怒りで震えたとこだ
ここでは友達と喧嘩して泣きながら帰ったなぁ
あん時は悔しかった
そうだそうだ、ここでは仕事で大失敗して全員に白い目で見られたこともあった
なんでこんなに自分は仕事できないんだって思いながらも、教えてくれなかった職場のせいしてたっけ
この道はお母さんが先に歩いてたところで
小さかったわたしが背中から声かけて
その時お母さん、嬉しそうにしてた
わたしも嬉しかった
鍵を忘れたっていってうちに入れずウロウロしてたお母さんが
朝、鍵を持って出たこと知ってたわたしがすんごく驚いたあの日のちょっと後に
お母さん病気になってたって知ったんだっけ
衝撃すぎて記憶が飛んだよね
19歳の時、この横断歩道で追いかけられてお母さんに殴られたこともあった(笑)
そしてこの横断歩道を歩いていたら出血して
そのまま入院して赤ちゃんいなくなっちゃったんだよなぁ
33歳まで過ごしたこの街を引っ越してからもう11年経つんだ
そっか
10年以上経つのか
いろんなことが詰まった地元は
苦しくて切ない
田植え期間はめいっぱいいたから
お買い物に行く際わざとたくさんの道を通ってみた
大自然の中で過ごす毎日はここに住んでいた11年前の自分が感じることのなかった感覚がいっぱいで驚いた
田植え前の田んぼにある足跡がかわいくて
多分カモなんだけど想像するのが楽しくて
朝、風が強いのか弱いのか気にしてみたり
干した長靴から滴る朝露が綺麗だなーと感じたり
霧がはれていく様をじっくり観察してみたり
沢山聞こえる野鳥の声を聞き分けられないかチャレンジしてみたり
お花の写真を撮ってみたり
日の出の時間をチェックしてみたり
テレビがなくてもなんとも思わなかったり
風にも匂いがあるんだなーとか
✳︎
「おいおい
一体どーしちゃったんだよ」
11年前のわたしが
今のわたしにそう言いそうだと思うと一人でニヤッとしてしまった
単純に歳をとったのかもしれない
でも
単純に歳をとっただけじゃないようにも感じる
あの道も
この道も
苦しくて切ないと感じていたのは
わたしがいろんなことをただ「知らなかったから」
そう感じるように思う
地元を離れて起業して
一人で頑張ったように感じていたのが本当にアホで恥ずかしいって思った時と同じように
いろんな人がいてくれてたんだな
そんなことに気がつけてなかっただけなんじゃないだろうか
あの頃のわたしはどうも自分の感情に酔ってしまうことが多かったように感じる
感情に酔ってるうちは
自然の美しさも有り難さも感じる暇などなかったように思えるし
自然の1つである人のことも尊いものだとわかるに至らない
過去の自分を俯瞰するのは時にしんどい
見たくない部分に思いっきり触れないとならない
開けたくない箱をぱっかーんと開けて自爆する
でも、その後に訪れる今まで感じたことのない充実感は半端ない
きっと今のわたしを10年後のわたしが思い返したら
「相変わらずこいつ、酔ってる」
そう思うんだろう(笑)
でも、それでいい。
そうしてわたしはまた情け無い
恥ずかしい自分を俯瞰して
また新しい充実感でいっぱいになるのだから
その繰り返しができることこそ
ありがたいことなんだと
今はそう思えるのだから。
自宅サロンアドバイザー/陽の音色
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