目を閉じて、10年前のことを思い出してみる。
花粉症がひどくて、午前中に病院に行かせてもらい、その後会社に出社した。
あの瞬間私は会社にいて、同僚と内線で話をしていた。
長い揺れが続いたので、一旦電話を切った。
みんなで外に逃げようとして、会社がパニックになっていた。
家族に連絡をとろうと思っても、携帯がつながらなかった。
その日はアルバイトの子の送別会があって、みんなでご飯を食べた。
その後やっと電車が動いて、電車に乗るために行列を並んだ。
代々木から渋谷までは電車が動いていなくて、夜道を歩いた。
ようやく家に着いた時は夜中だった。
家に着いたら母と兄が待っていてくれた。
みんな無事でよかったとホッとした。
自分のことだけ書いても、たくさんの思いが溢れてくる。
あの日のことは一生忘れないと思う。