お恥ずかしいながらも一昨年の秋に書いた感想文です( ̄▽ ̄)w
永遠の仔ですが、課題図書一覧には「17年前、霧の霊峰で少年達が起こした聖なる事件」と書かれています(笑)
学校側からの読書感想文を要求する言い訳?…いやっ理由は
「教科書を初めとした医学の専門書などの書物や文章を読む機会が多くなる。また、実際の医療現場に出てからも、レポートなどの文章を書くことが必要。そのためにも今のうちから文章に慣れておく事が必要なため提出しろ」
…こんな内容の文章が来てました( ̄▽ ̄)w
と言うわけで…例のごとく相手側が求めるものは何か?
「ミステリー小説ではない、医療者側からの読書感想文を書きました…」
あっ、読書感想文は感想文の癖に「思う」「思います」の感想はダメです(・ω・)ノ二重表現?になるからーとか言われたけど、主観的なものなのにーとぶーたれそうになりました(^◇^;)
なんかねーなー的にはこの文章好きじゃない…ってかこれ、ドラマ化されたとかされてないとか…まっいっか!
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「永遠の仔」
近年、子どもをめぐる痛ましい事件のニュースが増え、悲しくていたたまれない気持ちになる。
児童相談所に寄せられる児童虐待の相談件数が年々増加傾向にあり、統計が取られるようになった、1990(平成2)年の1,101件に対して、2007(平成19)年には、40,639件と児童虐待が急増していると問題にされて来た。
平成22年度中(平成21年4月~平成22年3月)の児童相談所が対応した養護相談のうち、「児童虐待の相談件数」が55,154件、相談の種類別では、「身体的虐待」が21,133件と最も多く、次いで「保護の怠慢・拒否(育児放棄)」が18,055件にとなっている。
昨年1年間で厚生労働省が把握した虐待により、子どもを虐待死させるのは、実母である事例が最も多いのも事実である。
この数値が全ての虐待の件数を表すものでないにしろ、これだけ増え続けているのは、実際に虐待が増えているからだと考えざるを得ない。
そしてこの件数は氷山の一角であり、背後には膨大な暗数があるとも言えるのではないだろうか。
私がこの「永遠の仔」を読み終えた時、子どもの心がいかに繊細で傷付きやすく、また大人になってからも子どもの頃に感じた様々が影響を及ぼすのかを思い知らされると同時に、人間の心の奥に潜む欲望や葛藤、醜さや脆さといった部分を持ち合わせているのかを見つけさせられるような、しかし一方では僅かではあるが希望も見え、"生きるということ"の意味を深く考えさせられる作品であった。
この作品は、子ども時代の過去と、17年後の大人になった現在進行とを交互に描き、それぞれが終盤へと収束して行く中で、響き合うように圧倒され、読み終えた時深い余韻を残す。
久坂優希、長瀬笙一郎、有沢梁平の3人は、四国の双海小児総合病院の児童精神科病棟で出会った。
その病棟では症状や特徴、注意点によってお互いを動物に喩えた名称で呼び合い、暗くて狭い所が苦手な笙一郎はモウル(モグラ)、身体的特徴を持つ梁平はジラフ(キリン)、入院時と入院9日目に起こした事件から優希はルフィン(ドルフィン、いるか)と呼ばれるようになった。
優希は、父・優作による性的虐待を受け、その事を母・志穂に信じてもらう事が出来ず、次第に自分が悪かったと責め、自傷行為を繰り返す。
外泊の際、優作による性的虐待を受けた優希は自殺未遂を起こした。
そして真実が知りたいといいつつ、優希の言葉を信じようとしない志穂は、実際は知ることを望んではおらず、不安で辛かったからだと察した優希は、台風の中姿を消してしまう。
優希の姿がない事に気付いたモウルとジラフは、以前登山療法でいなくなったことのある「明神の森」ではないかと考え探しに行き、穴の中にいた優希を見つけ、そこでモウルは育児放棄をされていたこと、ジラフは身体的虐待を受けていたと互いの傷を告白し合い、より強い絆で結ばれた。
その後も優希の度重なる虐待に、3人は退院記念の霊峰登山で"あること"を計画していた。
しかし、登山中に優作は転落死をし、3人はそのままバラバラになってしまい、モウルとジラフは、優希を心の支えとして生きてきた。
17年後、優希は看護師、モウルは弁護士、ジラフは刑事として生きていた。
優希は女性らしい装いを避け、モウルは性的不能に悩み、ジラフは恋人・奈緒子との結婚をためらっていた。
優希の勤務する病院にアルツハイマーを患ったモウルの母が入院、幼児猥褻事件の被害少年に話を聞きに来たジラフが再開した事により、3人の運命は少しずつ動き始める。
殺人事件が病院近くで起きた。
被害者との面識があったにも関わらず、隠していたジラフは疑いの目を向けられた。
ジラフに受け入れてもらえない奈緒子は、ジラフが「優希」という存在があるからだと気付き、モウルに優希の事を聞き出そうとする。
妊娠していた奈緒子だが、ジラフとの口論のあと流産、養父母との再開で奈緒子との仲を考え直したジラフが戻った時には、既に奈緒子の息は途絶えていた。
そして弟・聡志は、再開した事で過去を思い出した優希の変化や、優希と志穂が父の秘密を隠している事を不振に思い四国へ行き調べ始めたが、何も分からず、母に直接聞き出そうとするが、志穂は聡志が調べ始めた事に気付き、自分の罪を遺書に遺し、自殺する。
四国から帰ると母は自殺しており、全てを知った聡志は自殺した母と家を消してしまいたいと放火、逃亡の末、交通事故に合い死亡してしまう。
度重なる不幸の後、病棟の患者・岸川婦人の過去の話から、モウルへの感情に素直になれた優希だが、既に多くの犯罪に手を染めていたモウルは、母・まり子の手によって終わらせてもらう事を選択する。
そして優希はジラフへ真実を伝える手紙を残し、姿を消す。
作品自体はミステリーというカテゴリーではあるが、その中でも"虐待による心の傷"、'"愛でみたされる事のなかった子ども時代を引きずったまま生きている大人"、"子どもを愛せない、愛し方がわからない、間違った愛し方をする親"、"老人福祉問題"と心の歪みをテーマにしている。
虐げられた人間の中には、"生きている価値がない" "生きていてはいけない" "社会に対して申し訳ない"と劣等感を抱いてしまう事もある。
精神科に関わらず、児童・老人、あらゆる疾患を通して、患者から出される僅かな徴候も見逃さず、看護して行く大切さも感じされられた。
作中の千葉の施設長から笙一郎への言葉や岸川婦人の告白から"明日を生きるということ" "助け合い・支え合うことの必要性"を痛感させられ、信じられる相手に出会うことで自分をさらけ出し、初めて"救い"となるきっかけが得られるのではないだろうか。
家事・子育て・介護の全てが生活において必要であり、弱いもの同士、助け合って生きていく必要性があるとのメッセージが含まれていたように感じた。
人を信じ、信じられることで初めて相手の真の心に触れることができ、コミュニケーションをとることができるのではないだろうか。
この作品からは非常に多くのことを学ぶ事ができ、改めてもう一度読みたい、そして多くの人に読んでもらいたいと感じた。
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とまぁ、こんな文章を書いてたんですよ…はい(。-_-。)
日本語おかしい!なんかよくわからない!あらすじ飛びすぎだろ!
と自分突っ込みをいれてしまいましたが、字数制限されているのでこれが限界でした(;´Д`A
これは外せないけど、入れると長くなる…けど、ここ抜いたら訳分からんでーヽ(;▽;)ノでもでもでも!ネタバレしちゃったら、読んで見なくてもわかるやん!
的な葛藤に苛まれてました(。-_-。)
頭が悪いなりに頑張って書いた読書感想文…時間がないのにすっごい長い本を選んで頑張りました…(;´Д`A
にも関わらず!学校側から返された読書感想文「原本」にはなんと!
赤ペンでもっとアホアホな感じの文章がついて返されました( ̄ー ̄)
「よく読まれていますね。とても深く読まれているのがわかりました。入学後も頑張ってください。」
何もさ!何も赤ペンで書かなくてもイイじゃん!的な内容だったんだけど、まぁそこは置いといて∟( ̄◇ ̄∟)
めちゃくちゃ汚い字だった…(-_-#)
そこだけが許せない…←そこ?
だってさー人には綺麗な字で書きなさい!って言うくせに、めっちゃ汚いじゃないなψ(`∇´)ψというねε-(´∀`; )
まぁそれはいっか( *`ω´)←といいながら怒ってる(笑)
きっと今、読み返したらまた違う目で見られて、違う読書感想文が出来るんだろうけど、こう言うのがあるから本って面白いよね!
なーはね、文庫本で読んでもっともっと読み進めたいとか思った本は、ハード本を改めてかって、文庫本をもう一冊書い足して…心行くまで読んで読んで読み倒す( ̄▽ ̄)w
はい…本は壊れます(。-_-。)壊れるから綺麗にとって置く様のハード本を買う訳です(・ω・)ノ
十回も二十回も読んでると、どんなに頑張って綺麗に読んでも、本はダメになってくるんだよね(;´Д`A
でもそこまで読めば何か違った観点で読めるから…楽しい…
まっ!なーなりの若かりし頃の読書感想文だったってことで( ̄▽ ̄)w
みんなはどう読んだ?
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