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     社 号■六所神社
     鎮座地■大田区下丸子4-16-5
     主 神■大己貴命、伊邪那岐命、素盞嗚命、大宮比売命、瓊々杵命、布留大神
     創 建■文暦元年(1234)、荏原左衛門義宗
     特 記■下丸子村の鎮守
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多摩川を越えて、吉六狛犬目指していきます。
目指す神社に着きましたが、拝殿は大掛かりな改修工事中で、横に仮拝殿がありました。

    -【狛犬ノート】----------------------------

      タイプ■尾流れ
      建立年■天保10己亥年(1839)2月吉日
          昭和36年8月吉日 平川四郎左衛門 孫 幾次郎 修復
      寄進者■當村 名主 平川四郎左衛門
             同  平川源右衛門
          京橋 日野屋久兵衛、同 久治郎
          當所 世話人 鎌田次郎左エ門、同 清左衛門
          惣氏子中
      石 工■鶴見橋 飯嶋吉六
      保存状態■良
      撮影日■2014.03.23
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最近見慣れてきていた、肉厚でふさふさの毛に覆われた吉六狛犬とはまた少し趣が違っています。
スリムで顔が目立ちます。
阿形が、なんだかへの字。
「あーあ、やっちゃった」と言っているみたい。

          

というか、両方口をあけている、ダブル阿形ですね。
口の大きさこそ違いますが。依頼主の意向でしょうか。

おや、二頭で、爪の立て方がちょっと違っていますね。。。

          

前側も後ろ側も両方麗しい、流れ落ちる尾。

          

尾っぽの厚みで顔がずいぶん遠くに見えるのも、豊かな江戸尾流れの特徴です。



「鶴」の字はこの書き方をよくしていますが、ここでは「島」も、ちょっと違う字になっていました。
また、昭和36年8月に寄進者の子孫らしき方が修復したと、彫ってありました。
狛犬と台座が別々になってしまって、設立の詳細がもうわからなくなってしまった狛犬がたくさんある中で、こういう風にきちんと後世に情報を伝えようとする姿勢が、とってもありがたいです。

     ● 六所神社の手水舎