-----【狛犬ノート】 ----------------

      タイプ■江戸お流れ・子取り玉取り
      建立年■大正三年(1914)七月
      寄進者■日本橋区宝町一丁目 山本徳次郎・当村 森総吉
      石 工■神地 松原延太郎
      保存状態■良
      撮影日■2014.02.01
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川向こう神地村(現在の川崎市中原区)の石工による狛犬。
流麗な出来栄え。江戸獅子らしい、見事な存在感です。

          

阿形の足元にいる仔犬の、玉にじゃれつく様子がかわいい!
玉にがぶりとかぶりついています。
こんなしぐさの子犬を見るのは、初めてです。



横から見ると、ただもうため息しか出ない、美しくたなびくたてがみ。
仔犬の尾っぽは、まだ流れるほどではありませんが、それでも将来を髣髴とさせる充実振りを見せています。

          

後姿はきれいに左右対称。写し絵、もしくは合わせ鏡のよう。

          

尾っぽのカールした流れが大きく、幅を取っています。
全体的に豪華な、江戸の流れをそのまま受け継いだ狛犬です。

          

こちらは、末社の小御嶽神社を守る狛犬。
堂々とした蹲踞スタイルで決めていますが、犬というより、獅子というより・・・たぬきみたい?



なんだか「ぽんぽこたぬきのおまんじゅう」を思い出しました。
表情はありませんが、ちょっと垂れ目でユーモラスです。



こちらは稲荷神社を守る一対。
ということはお狐さんなのでしょう。
見つめ合って、とっても仲がよさげです。
なんだかこちらもほのぼのします。



「ぐりとぐら」を思い出しました。



その後ろ側には、ちょっと首をかしげた一体の像が。
こちらこそ、お狐さんっぽいですが、片割れがいないので、しょんぼりして一歩後ろに引いているのかもしれません。

いろいろなタイプの狛犬に会える神社は、参拝するのが楽しくなってきます。
また会いに行きたいわ~。

● 多摩川浅間神社