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      社 名■多摩川浅間(せんげん)神社
      鎮座地■大田区田園調布1-55-12
      祭 神■木花咲耶姫命
      社 格■村社
      創 建■鎌倉時代文治年間(1185年~1190年)
      社 殿■浅間造(東京都内では唯一)
      参拝日■2014.02.01
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東横線に乗っていると見える神社。
これまで電車の中から数え切れないくらい眺めているので、なじみの神社のつもりになっていましたが、そういえば参拝をしたことがなかったっけと思い当たりました。
多摩川駅から降りてすぐの、多摩川沿いにあります。



一の鳥居をくぐって石段を登ると、道は曲がり始め、その途中に二の鳥居と三の鳥居が立っています。



石段の途中には、富士講中興の祖、食行身禄の大きな石碑があります。
地元の講社が33回目の登山記念に建てた明治15年のもの。
33回も富士山に登ったなんて、すごい!
石碑の字は勝海舟が書いたそうです。
うーん、達筆すぎて「食」しか読めない・・・



登りきったところには、華やかな雰囲気の本殿がありました。
ここは東京都内で唯一つの浅間造だそうです。
北条政子がここから富士山を仰ぎ、身に着けていた正観音像を祀って、夫頼朝のの武運を祈ったそうです。
今でも天気のいい日は、ここから富士山が見えるのだそう。

いいですね~。浅間神社というからには、やっぱり富士山が見える(もしくは見えた)場所にあってほしいと思う私にとっては、ここは理想的な立地です。

その観音像は、今はどこのお寺にあるのかしら~?
調べてみたところ、有慶山延命寺東光院のようです。

「明治政府の太政官令により、明治4年6月1日多摩川浅間神社から鎌倉幕府初代将軍の源頼朝の妻北条政子の守り本尊として伝わる聖観世音菩薩像が移される」とあるそうです。



ピンクと白のおみくじが結ばれていました。
頼朝と政子にあやかっての、恋みくじでしょうか。



境内には「たけくらべ」の碑がありました。
樋口一葉と関係があるのかな?と思いましたが、どうやらそうではなさそう。
10cm刻みの目盛が付いており、「背丈比べ」の碑だとわかりました。



ここは田園調布の鎮守社。
明治40年に「一村一神社」の合祀政令が出されたことで、境内社もあります。
末社には小御嶽神社、稲荷神社、三峯神社、阿夫利神社の4柱が合祀されています。
浅間神社だからか、境内社も山にゆかりのある神様が多いですね。



川を望める広い展望デッキからがありました。
毎朝参拝をする人は、ここですがすがしい時間を過ごせることでしょう。




パノラミックな光景が広がる見晴らしのいい踊り場からは、リニューアル中の橋がよく見えます。
多摩川土手に集う人たちが見渡せました。



● 多摩川浅間神社の狛犬