私は普段ピアノを教えていまして、
生徒さんの多くは初心者の頃から私がレッスンしています。

弾かれたことがあるかたはご存知かと思いますが、
ピアノの鍵盤は88鍵あり、
幅は150cmくらいあります。

これを10本の指で
曲になるよう順に押さえていくという練習をするわけですが、

少し難しい曲になってくると、

88鍵を10本の指で弾くわけですから、
音と音が離れている箇所が出てきます。

親指と小指を広げても届かない音を
素早く移動して弾かなければなりません。

例えば2オクターブ(白鍵15個分)33cmを
何十分の1秒の速さで他の音に触らず
移動して弾く時などは、
(もちろん両手バラバラの動きです。)

確実に外さないで弾けるよう
繰り返し練習します。


そこまでではなくても、
手が届かない音の跳躍に初めて出会った
初心者の生徒さんには、
ちょっと難しい技術なので、
みなさん手こずるのですが、
教える時にいつも思うのです。


目を向けるタイミングが遅いなと。


先に弾いている音に目と意識が残っていて、
次に跳躍して弾く音に
目や意識が行ってないので、
弾き遅れたり外したりします。


いつもこれを見るたび、
人生と同じだな~と思います。

行きたい場所に視線と意識を先に移動していないと、
動こうとした時にウロウロしてしまい
間に合わずタイミングを外します。




例えば、自転車に乗る時も同じで、
乗っている時、
進む先を見ていますよね。

今いる場所を見ている人はいません。

人は見ている方向に進みます


私が子供の頃、
近所の道で親に教えてもらいながら
自転車に乗る練習しましたが、
その道には左側に道に出っ張って
電信柱がありました。

私は『電信柱にぶつからないように!』と
電信柱に視線と意識が行っていたせいで、
何度やってもぶつかりました。

親に『電信柱は見ないで、前を見なさい!』といつも言われましたが、

ぶつかりそうで怖くてつい見てしまうのです。
そうすると必ずぶつかるのです。

でもある時『前を見る、前を見る…』と
思いながら乗ると、
簡単に通り過ぎることができました。

な~んだ!簡単じゃない!

と思ったのをよく覚えています。

同じことで、
ピアノでも人生でも、
今いる場所や行きたくない場所にしか目や意識がいかずにいると、

行きたい場所に真っ直ぐ到着できません。


ピアノのレッスンではいつも、
弾いた音ではなく、
次に弾く音を手より先に目で見てごらん
とアドバイスし、
見るタイミングを教えます。

まずはゆーっくり弾き、
目線と意識を素早く次へ移す練習をすると、
簡単に跳躍音を外さず弾けるようになります。

早く目線を移しすぎると、
先に弾く音を外します。

遅いと次の音が間に合いません。


タイミングが大事です。

目線だけではなく、
意識も次へ移せたらまず弾けます。


手より先に行き先へ目線と意識を』は、

今いる場所より行きたい場所へ、先に目線と意識を
ということで、

自転車であれ、人生であれ、
鉄則だなと思います。

ぶつかりたくない電信柱は見ないで、

進みたい場所に目線だけではなく、
意識も持っていくことが大事だなと思います。

ピアノでも意識が今弾いている音に残っていると、
音を取れても弾き遅れます。

レッスンで、6才の子でも60才の人でも、
ゆっくりコツを教えてあげれば、
みんなできます。


人生の行きたい場所に目を向け、
視線をそらさず、
意識をその場所に置くと、
必ずそこへ行きます。

人生も、そんなちょっとしたコツで、
スムーズに進めるように思います。


レッスンではさりげなく
「自転車でも夢を叶えるのでも同じやりかたなんだよ~」と言いますが、
今は通じなくても、いつか

「あぁ、そういえば、ピアノでそんなことを言われたな・・・」と
ピンときて役立ててくれる生徒さんがいたら
うれしいなぁと思います。

覚えてないかな。笑



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Yuko Kitayama


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