今、急にすごい雨が降ってきました。
6月は色んな雨が味わえる季節ですね。
日本語にはたくさんの空模様を表す言葉がありますが、
雨だけでも400以上あるとか。
梅雨だけとっても、五月雨や入梅、
走り梅雨、戻り梅雨、送り梅雨…など。
そして、雨の音を伝える擬音が100近くあるとか。
ポツポツ、パラパラ、シトシト、ザーザー…
いくつあるとかの知識はどうでもいいですが、
昔の日本人の感性の豊かさは素晴らしいなと思うのと同時に、
日本には昔から色んな雨が降っていたんだなぁと思います。
私は一人旅が好きで、よく出かけますが、
距離的に気軽に行けることと
何度行っても新しい発見がある京都は、
季節ごとに行きたくなるお気に入りの町の一つです。
そして京都は雨が似合います。
古都や昔風の町並みに雨が似合うのでしょう。
鎌倉や倉敷、湯布院も雨が似合うように思います。
雨の日の人の少ない京都のお寺や、
湯布院の通りを濡らす雨は素敵です。
海外なら、パリやプラハ、ブリュッセル、ロンドンの雨も好きです。
雨に濡れた石畳に映る仄暗い明かりが素敵です。
また、列車の旅で、車窓から眺める雨も大好きです。
以前は旅先で雨が降ると
ちょっと残念な気持ちになったりしましたが、
ご来光やお月見、スカイダイビングや山登りが目的でもない限り、
最近は楽しめるようになりました。
雨の降る街は、雨が降らないと見られませんから。
旅先でなくても、雨の休日に
雨の見える軒下やテラスのあるカフェで、
ボーっと雨を眺め、音を聞くのが好きです。
自然界には音はあっても、
騒音は存在しないといいます。
言われてみればどんな大きな雷の音でも、
土砂降りでも、
見事に調和しているなぁと思います。
6月は雨が楽しめる季節です。
今日の雨音はどんな擬音かな⁈と
耳をすまして聞き入ったり、
空から落ちる雨と、
屋根や葉に落ちる雨音を聞き分けたり、
傘に降る雨のリズムを楽しんだり、
雨音だけでもまだまだ楽しむことができます。
せっかくの自然界からのプレゼントを、
少し立ち止まって味わいたいです。
(雨の京都)