父が入院して10日が過ぎました
ホームのお誕生会に参加するのを
楽しみにしていましたが
(楽しみにしていたのは父よりも私でした 笑笑)
入院した翌々日に
病室で米寿を迎えることとなりました
母と2人父の枕元で
ハッピーバースデーを歌っていると
看護師さんたちも
「おめでとうございまーす
」と拍手
「ありがとう」と言う父の声は弱々しく
…入院3日目でしたから
心身ともにしんどかったと思います
それでも周囲の人への感謝を伝えることを忘れない
そんな父のことをさすがだと思いました
ホームでは24時間いつでも訪問できるし
何時間でも一緒にいられたので
私はほとんど毎日会いに行っていました
しかし当然ながら
病院の面会時間には制限があります
私の仕事の関係で毎日は会いに行かれないし
やっと行けても制限時間は30分と短く
父が眠っているとあまり話ができないまま
退室しなければならず…
父のことが心配で私も淋しくて
後ろ髪を引かれる思いで病室を出てきます
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11月30日のこと
この日はとても嬉しいことがありました
母と私が病室に入った時
ちょうど父が目を覚ましていました
そばに居た看護師さんも
「今日はたくさんお話ししてくれましたよ」
と私たちが尋ねる前に教えてくださいました
父が看護師さんと
コミュニケーションとれている
これは私にとっては大きな安心です
母が父を笑わそうという思いで
「いないいないばあっ」として見せると
父はパッと笑顔になりました
それで母が
何度もいないいないばあをすると
父は「ハハハハッ」と声を出して笑います
基本ニコニコしている父ですが
声を出して笑う姿は
ひさしぶりに見た気がします
私の心にポッ
と灯りがともりました
長年連れ添ってきた母にはかないませんね
仕事を途中で抜けさせてもらうなどして
できるだけ会いに来ようと思いました
