ものすごく胸を打たれた一冊

古くてあたらしい仕事 / 島田潤一郎 / 新潮文庫



「息子を亡くした叔父夫婦のため

本をつくると決めた」

帯のその文を見て購入した本です


「叔父夫婦の息子」は著者にとっては従兄


亡き従兄への思い

叔父夫婦への愛情にも心を打たれますが


イラストレーターの和田誠さんや

小説家庄野潤三さんの家族とのエピソードに

泣いてしまいました…悲しい


著者自身の

本屋さんへの思い

本への思い

書店員さんへの思い


どこを読んでも

共感と再発見がありました


私が本を読むために時間を惜しまないのは

特に目的の本がなくても書店に向かうのは

こういうことだったのかとあらためて納得


その再発見にも

思わず泣いてしまったのでした泣


自分と向き合い優しい気持ちになれた

そんな一冊です


夏葉社の本をぜんぶ

部屋に揃えたいと思いました