
ジュリアン・バトラーの真実の生涯
川本 直 / 河出文庫
文芸評論家である著者の
小説家としてのデビュー作
ネタバレにならないよう注意して書きますが
先入観なしに本書を読みたい方は
ここから先は読まないでくださいね
最初から生々しい性描写で始まり
「最後まで読めるかな?」と懸念しましたが
読み進めていくうちにわかりました!
語り手の「私」は真面目で堅物
この小説には「作中作」が
ふんだんに盛り込まれているのです
実在した人物もたくさん登場しますが
それらの人たちの行動はフィクション
横文字の名前が並び
ぐんぐんと時が流れ
読むのに少し時間がかかりました
けれど
「あとがきにかえて」から一気読み

この「あとがき」も小説の一部です
ジョンは真面目で堅物
…そして一途でした
