臣女(おみおんな)
吉村萬壱 / 徳間文庫
↑スペシャルバージョンのブックカバー
この色合いにつられて手に取りました
オリジナルカバーはこちらです↓
ネタバレにならないよう注意して書きますが
先入観なしに本書を読みたい方は
ここから先は読まないでくださいね
私「夫婦愛」の小説に惹かれるんです
しかし読み始めてすぐに気づきました…
「こっこれは…
飲食しながら読めない本ではないか」
巨大化した妻の排泄物の描写が凄すぎて
読むのを断念しようと思うこと数回
しかし…
「涙なしには語れない」
「究極の愛と絶望の物語」
ここまで行き着くんだ!と
自分を鼓舞しつつ読み進めました
後半は汚物の描写よりも夫婦愛の色が濃く
続きも気になり一気読み
最後の最後は
愛の強さと弱さにやはり涙でした
現実にはあり得ないシチュエーションですが
人の心の脆さや葛藤の描写はリアルです
愛する妻(夫)が巨大化したら
あなたはどう出るか?
そう問われているような一冊でした