読み終えた時に
ホーーー
とため息の出た一冊

君たちはどう生きるか / 吉野源三郎 / 岩波文庫
言わずと知れた
1930年代の児童文学です
現代の子どもたちに
道徳を伝えようと思うなら
大人も読むべき一冊だと思いました
とは言え
これまで幼児たちに道徳を伝えてきた私も
50代にして初めて読んだのですけれどね
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解説を見ると
「日本少国民文庫」の最終刊だそうです
不勉強な私は「少国民」の意味を知らず
その言葉を検索してみました…
「小学生ぐらいの年少の国民」の他に
「天皇に仕える小さな国民」
という意味を含んでいたそうです
つまり「少国民」には
戦場で勇敢に死んでいくことが立派な生き方
そんな意味合いがあったのかも知れませんね
「日本少国民文庫」は
第二次世界大戦前の出版ですし
その風潮を推奨しているわけではありません
軍国主義の閉塞感が高まる時代において
自由で進歩的な文化を少年少女に伝える
そのために企画された文庫だということです
何か間違えていたらごめんなさい
ご指摘ください
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友達を裏切ってしまったと悩むコペル君
私にも覚えがありますし
今もまったくないのか?と
自分と向き合う機会をくれた文学でした