私のインスタを見てくれた友人から
型紙は何を使っているの?
と 問い合わせをもらいましたので

この場を借りてお答えし
それと 
私の思い出をお話させてください

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このお人形たちの型紙は
「米山京子の人形集メルヘンの世界」
を参考にしました


表情や髪型の作り方は
私の我流なので
仕上がりはぜんぜん違いますけれどね

(あれ?こうして見ると影響は受けている)

米山京子さんのお人形は本格的で
掲載されている通りに作るのは
かなり難易度が高いのです

なので
型紙だけそのまま使って
手順はかなりショートカット

米山京子さんの本は
もしかすると新品は今
手に入りにくいのかも知れません

私のこの本も
数年前に古書店で入手したものです


娘さんの米山マリさんも
お人形作家になられ
京子さんの技法を継承されています


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私の思い出

もう50年近く前の
4〜5歳の頃

母が米山京子さんの本を見て
抱き人形「さっちゃん」を
作ってくれたのです

洋裁が得意な母は
家にあった生地を使って
さっちゃんを作ってくれました

母自身のワンピースの端切れで
さっちゃんにも それはもう可愛い
ワンピースを着せてくれました

今もありありと浮かぶエピソードは
私がさっちゃんを抱いて
母と電車で出かけたときのこと

下北沢駅だったかしら
母に手を引かれ
乗り換えで構内を歩いていると

向こうから歩いてきた
私より少し幼い女の子が すれ違いざまに
さっちゃんの手をつかんでしまった

ものすごくびっくりした私は
さっちゃんをしっかり抱きしめましたが
女の子はさっちゃんの手を離してくれず…


やはりお母さんに手を引かれていた
その子は諦めて
さっちゃんの手を離して去っていきました

人形の手がちぎれたのではないかと
心配そうにさっちゃんを覗き込む私
「ん?どうしたの?」と母

それぞれの母親が気づく間もない
一瞬の出来事だったのです

女の子2人が人形を引っ張り合い
無言のままお互いの顔を睨んだ
そのときはちょっと怖かったけど

通りすがりの女の子も欲しくなるほど
可愛い人形だったのだなと
母を誇らしく慕う思い出です

さっちゃん
私が大人になっても家にいたのだけど
ある施設に寄付してしまった

ここ数年になって
とっておけば良かった と
後悔しています

それとも また母に
「作って」と頼んでみようかな

若き母が幼い私に作ったさっちゃん

80歳の母が50代の娘に作るとしたら
また違う表情になるでしょうね

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型紙について質問してくれた
友人のために もう一冊ご紹介


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ホビーラホビーレのニーナ人形です