先日読み終えた本
「ミ・ト・ン」幻冬舎文庫
文 小川糸 / 画 平澤まりこ
ルップマイゼ共和国で
マリカが生まれるところから
祝福に溢れた物語が始まります
小川糸さんの 心和む文章から
マリカの天真爛漫な姿が
ありありと想像できますし
マリカをとり巻く家族の愛情が
ふんだんに伝わってきますし
平澤まりこさんの挿し絵は
それはそれはもう可愛らしいですし 

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…前半までは
「これは大人向けのほのぼの絵本だな」
そう思って読み進めていました
「ほのぼの」で間違いないと思います
だけど 後半からは
それだけのお話ではありません
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ネタバレしたくないので
私は ただただ涙した と
これだけお伝えしておきます
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ルップマイゼ共和国 は架空の国ですが
モデルの国はあります
独立と属国を繰り返し
今は独立国であるラトビア
この国でのミトンは
防寒具としてだけでなく
冠婚葬祭の特別な装身具 

ミトンを通して
大切な思いを伝えることもあるとか
…神秘的な習慣です