図書館で借りた本
羽仁もと子著作集 第十二巻
「子供読本」/ 婦人之友社
表紙をめくるとタイトルがあります
昭和初期に書かれた
子ども向けのお伽話ですが
大人が読んでも感慨深い
「いろはかるた」を題材にした
ひとつひとつの短いお話の中に
人として大切なことが語られています
小さなお伽話に触れる中で
自身を省みる指針を得たり
勇気を持つこともできるでしょう
著書の語り口が
押しつけがましさを感じさせません
きらいな学科があっても
きらいだからといって、
うっちゃってしまわずに、
毎日少しずつで良いのですから、
かかさずにやってごらんなさい。
下手が上手になってしまいます。
物をかたづけない癖でも、
おくびょうの癖でも、
じぶんで毎日気をつけると、
きっとなおるとのです。
新選いろはかるた「下手も上手のうち」より
時代が流れても
人にとって大切なことは
変わらないのかもしれませんね
子どもに読み聞かせた上で
「ほらね 頑張るといいのよ」
と大人がお説教するのではなく
大人と子どもが一緒に読んで
それぞれが胸に感じたことを
心にしまうのが良い本だと思います
※私が借りたのは古い著作集ですが
「子供読本」は現代版も出ています