洗顔料がなぜ、泡立つかは
皆様ご存じだと思います。
界面活性剤が入っているからです。
それは、いけないことではありません。
世の、ほとんどの製品に界面活性剤は含まれています。
「界面活性剤は使用しておりません」と謳い
使用期限が3年も、というものもあります。
あり得ませんね。
界面活性剤を使わずして、それほど保存がきくわけがありません。
たくさん含まれているものほど、泡立ちます。
洗顔するときに、フワフワの感触は気持ちがいいので
イコール、お肌に優しいというイメージに繋がりますが
優しくはありません。
界面活性剤は、細胞間脂質のバランスを壊して
角質を剥がれやすくします。
ですので、角質と共に汚れが落ちます。
私も、過去には泡を塗布してシェービングを行っていましたが
いくら、あらかじめお肌を保護してから泡をのせても
その刺激が気になって仕方がありませんでした。
泡プラス替刃の負担は相当なものです。
どうしても傷めることになるため
シェービング後に、新たなケアが必要となります。
そして、今はクリームでのシェービングが可能となり
お客様の反応も全く変わりました。
クリームにも、当然ながら、界面活性剤は含まれていますが
天然ではなくとも、高分子が使われているため
「ねっとり」した感触になります。
高分子は、糸のようにネットワークを組み
角質を守る働きがあります。
角質を落ち着かせて、その上を剃る。
では、泡は使わないかと言いますと
クレンジング後、泡を塗布し洗顔をします。
フワフワの泡ではなく、極力濃度の薄い泡で
クレンジングでは落とせない汚れをオフして
お肌表面を清潔に整え、ベース造りをします。
ひとつひとつの工程に意味と目的があります。
全国の多くの理容室で
未だに泡でのシェービングが行われていますが
一般の方が使うシェービング剤も
大手の化粧品メーカーから販売されているシェービング剤は
すでに、ほとんどがジェルやクリーム。
お肌のコト、成分、働き、化学的な研究が進んでいるからです。
「理容室でのシェービング」をプロの仕事として売るのであれば
理容師の意識も変えなくてはなりませんね。