さて、金曜日に行ってきたガーデンツアー。

2箇所目はCanadian National Institute for the Blind (CNIB)

訳すとするとカナダ国立盲人協会…という感じでしょうか?


サポート犬(盲導犬)などのトレーニングをしているイメージですが、他にも目が見えない人のための活動をしているようです。


カルガリーでは動物園のすぐ西のあたりに位置しています。

ここにガーデンがあるとは、そして一般の人も無料で園内を散策できるとは知りませんでした。


このガーデンの特徴は目の見えない人のため、ということもあり、その名もフレグラント・ガーデン、香りを楽しむことができるガーデンということでしょうか。



地図も立体型で、目が見えなくても触ってわかるようになっています。



見てわかるでしょうか。

ガーデン内をゆっくりと楽しみながら散策できるように、カーブが多いデザインになっています。

しかし、目が見えない人が白杖を使いながら散策する時に杖で道を探りやすいように、カーブが緩やかに作られているのだそうです。

杖で道を探っている時に、すぐに草むらに杖を突っ込んでしまって、道がわからなくならないように、だそうです。

デザイナーが、下の写真に写っている茶色の建物(CNIBの建物)の屋上から、全体を見ながら、少しずつデザインしたそうです。



植えられているのは、カルガリーの厳しい寒さと乾燥に強い植物が中心。

そして長期でのコストが抑えられるように多年草が主に植えられているそうです。


多年草ばかりだと色味が少なくなってしまうのですが、実はこのガーデン、CNIBからの予算も割り当てがないので、ガーデンサポートのメンバーだけでなく、ヘッドガーデナー(庭園長)もボランティアだそうです。


近年では、地元企業のチームビルディングなどでガーデンサポートのボランティアをしたいと言ってくることがあるようで、CNIBの募金活動のための宣伝にもなっているようです。とはいえ、募金は盲導犬育成のためなどに使われるので、ガーデンへは回ってこないらしく…その辺りがnon-for-profitの団体の難しいところかもしれません。どんなに資金集めの役に立つとは言っても、寄付をする人からすれば「自分の寄付金が本来の目的と違うことに使われている」不興をかうようです。

難しいですね。


そんな中で、このガーデンは美しさも、ダウンタウンからもLRTの駅からも近くて、今後も是非とも来たくなるような場所でした。

CNIBにも寄付したくなりましたよ。


見学が終わるとランチの時間だったので、園内のベンチでみんなでお弁当をいただきました。


CNIBのボランティアの人たちの好意で

ミネラルウォータやクッキーも振る舞っていただいて、大満足でした。











続きはまた後日…。