さて、カナダ西部は先週から大寒波に覆われています。


近年、ガスやオイルは環境に悪いという事で電化への勧めがなされています。


カナダで暮らすようになって実感したのは、携帯電話などバッテリーを使用するものは寒さの中でバッテリーの低下がとても早いという事です。


マイナス25℃以下の時に外で携帯を使おうとすると、ものすごい勢いでバッテリーが低下します。

最近は公共交通機関のチケットも携帯で購入しているので、バッテリーが切れるとチケットも提示できません。

心配な時には券売機で紙のチケットを購入する方が安心です。


なので電気自動車も今のところは購入を考えられずにいます。


真冬に寒い時にどれくらい当てにできるかが見えないからです。


さて、先週半ばからの大寒波3日目の夜。

週の災害速報が鳴りました。







重大: 民間緊急事態 - アルバータ州


2024 年 1 月 13 日午後 6 時 44 分に発行


出典: アルバータ州緊急事態管理庁


これは、アルバータ州緊急事態管理局が発行したアルバータ州緊急警報です。


極寒の影響で高い電力需要が発生しており、アルバータ州の送電網は今晩、輪番停電の危険にさらされている。


影響を受ける地域 (1): アルバータ州


取るべきアクション:

  • アルバータ州の住民は、電気の使用を必要不可欠なものだけに直ちに制限するよう求められます
  • 不要な照明や電化製品を消してください
  • スペースヒーターの使用を最小限に抑える
  • 主要な電力機器の使用を遅らせる
  • 電気自動車の充電とブロックヒーターの接続を遅らせる
  • コンロの代わりに電子レンジで調理する
  • 詳細については、Alberta Electric System Operator の Web サイトをご覧ください


わずか3日目にしてこれです。

現在、自分がいる部屋を除いて部屋の電気は全て消し、床暖房も電気なので落としました。

セントラルヒーターガスなので、引き続き使用しています。

マイナス30℃でオール電化の家はどうしているのでしょうか?
暖房は使えるのでしょうか?

カリフォルニア州で計画停電がある時にも
熱波で死ぬ人は出るかもしれません。

でも−30℃だと被害は大きいと思うのです。

電化は(どうやって発電するかはさておき)環境にいいのかもしれません。

でも私たちの社会は
準備ができているのでしょうか?

電気自動車も、通勤通学を自転車にするのも、暖かい地方では移行しやすいかもしれません。

でも全ての地域が、すべての人にとってエネルギーに頼らない生活をする準備ができているとは思えないのです。

こういう事を書くのはいけないかもしれません。
近頃は思った事を言うのも文字にするのも恐れなければいけない風潮です。

でも今晩は書かずにはいられませんでした。

【追記】カルガリー時間1月14日朝6:30現在、警報は解除されています。もっと前に解除されていたようですが、警報を出す時には携帯やテレビで大っぴらに出すのに、解除はインターネットで自分で調べないとわからなかったので、今まで知らなかった。こういう警報だとテレビも消していたし、一部屋だけ電気をつけて読書をして過ごしていました。きっとまだ解除を知らない人も居そうです。と思うのは私だけ?電気が使えるので今から洗濯しますー。