ドイツ在住で海外就職のアドバイザーをしているKeikoさんのブログで、労働文化の違いについて紹介されていました。
Keikoさんはドイツ在住なので、
例はドイツの労働文化。
カナダとは少し違うところもあります。
Keikoさんもおっしゃっていた2点。
・ビジネスの時間感覚
・仕事への考え方や取り組み方
私も今週、少し考えさせられたエピソードがあったばかりなので、紹介させてくださいね。
今週は社内でコスト削減のための
最終的な決定をするということで
データや情報提供のために
色んなレポートを出しました。
そして木曜日の午後3:59、
某マネージャーさん(直属ではない)から
「追加でこの情報が欲しい」と言われました。
うちの会社はフレックス制で
開始時間は7:00-9:00の間。
そこから8時間勤務(昼休みを除く)と
なっています。
私は6:30には会社に来ているので
7時開始組と同じスケジュール。
午後4時に勤務時間が終わります。
3:59。
明らかに時間外勤務になります。
いつまでにレポートが必要ですか?
と聞いたところ
EOD today.
If (it’s) not possible, by tomorrow morning.
(今日中か、無理なら明日の朝まで)
おんなじやん!
と思わず画面に突っ込みました。
End of Day(EOD)って何時まででしょう?
という質問がコミュニケーションの
トレーニングで聞かれたことがありました。
これ、人によって答えが変わります。
- 当日午後4:00 (フレックス時間の最初)
- 当日午後6:00 (フレックス時間の最後)
- 当日の夜中の11:59
- 翌朝7:00(フレックス時間の最初)
- 翌朝9:00(フレックス時間の最後)
私にとってはEODは3なので
EOD today or tomorrow morningは
私にとっては同じことな訳です。
早速、直属の上司に状況を報告。
上司も「それはいけない。大丈夫?」と
聞いてくれました。
状況が状況なのでレポート必要。
しかし依頼が遅すぎるのは依頼者が悪い。
結局、依頼者と交渉して
簡易版のレポートにして(時間短縮できる)
1時間の残業をして終わらせました。
予算上、残業はつけられないので
後日、勤務時間を1時間短縮で
帳尻合わせをすることになりました。
そして、これは逆の立場でも同じです。
自分の仕事上、今日中にこれが欲しい…。
同僚に緊急の仕事をまわせるか?
相手は断ることもできるし
そもそも頼む方が間違っている。
その上で、それでもプッシュするか
翌日にまわすかは、緊急度によります。
その場合の「緊急度」は
自分にとってではないし、
誰かの安全に関すること等の
本当の意味での「緊急」です。
これって日本だっだらどうでしょうか。
苦情を言うことが悪いような気がします。
それどころか「当たり前」「普通」の
ことだった気がします。
依頼内容も交渉することができていたか…。
そして残業もつけられなくてサービス残業。
ドイツだったら
断るという選択肢もあるのかな。
どれが良いかは
人によって違うかもしれないけれど
私にはカナダ式が合っている気がします。
「そこは臨機応変で…。」
みたいな。
日本の労働文化を引きずっていると
物事が早く進まずにイラつくかもしれません。
でも自分が頼まれる立場の時に
断ることもできる。
わたしにとってはカナダ式の
自分、他人、状況に関する
不完全さへの許容範囲が広いところが
生きやすさに繋がっている気がします。
かくいう私も今まで(油断すると今でも)
日本式の働き方が抜けなくて
物事がスムーズ(早く)進まないことに
イライラしたり
残業は善、仕事が溜まるのは悪、
な感情があって
結局は自分のためにも
自分の大切な人ためためにも
なっていなかった。
どんな労働文化にいたいのか
自分が求めるのは何かを考えるのも
自分のキャリアや人生を考える上で
大事かもしれないですね。
心に余裕を持ちたいです。