引き続き思い出話です。このシリーズはタイトルに◆がついています。

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さて、英語の勉強をしながらやることはたくさんありました。


学校の申し込み、航空券の手配、ビザの手配、国際免許証の発行手続き、住む場所を見つけて、今の一人暮らしのアパートも解約して、引っ越し手続き、大型家具は売りに出して…。


カルガリーはおろかカナダには知り合いはいない上に、事務処理やトラブル処理を仕事をしながら全て一人ですることには自信がなかった私。


サポートを求めて留学エージェント探しをしました。

 

前回の英語の勉強方法で紹介した2の教室のすぐ近くにあったエージェントに連絡。


しかし、ここが扱っていたのはオーストラリアの物件だけでした。


エージェントによって国や滞在のタイプ(語学留学、ワーホリ、オペア、料理•アート•農場 などでの体験型留学、大学で学位を目指す、など)の得手不得手 があるようでした。


カナダの場合はカルガリーにある現地のエージェントを知っているのでそこに行くと良い、と(ちゃっかりと紹介料を取られた上で)現地のエージェントを紹介してもらいました。

 

これは反省点。


知らなかったのですが、「現地エージェント」は生徒がESLのコースに申し込むことでリベートが入るために基本的には無料で利用できます。


日本だと何につけても利用料を払わなければならないところが多いのですが(遠距離なので何かと事務系の経費もかかるのでしょう)、ネットも発達している現在、現地エージェントを使うことをお勧めします。

 

現地エージェントも私の場合は最初の3か月を過ぎたら自分で手続きをした方が良いことに気づきました。


早いし英語&社会勉強になります。


行く国にもよるでしょうが、カナダは比較的安全な国ですし、滞在する街に慣れて何が安全で危険かの判断ができるようになったら自分でやるのもいいと思うのです。

日本人も多いのでネットの掲示板などを通して情報や助けも見つけやすいですしね。

 

エージェントを最初に使ったのは私には良かったです。


住む場所も日本から探すのは難しいので、エージェントが紹介するホームスティコーディネーター経由でホームスティ先をみつけることができた&到着時に空港に迎えに来てもらえってホームスティ先まで送ってもらえたので安心でした。


日本からではどこが安全な地域課などもわかりませんしね(まあ、これは後程あてにならなかったことが判明したのですが)。

 

長時間労働でシャワーを浴びて寝るくらいの時間しかなかった状態が、出発の1週間前くらいまで続いたので、エージェントを利用しなかったら何の準備もできていなかったか、出発が遅れていたと思います。


到着して数日後に始まるESLのクラスも既に手続きが終わっていたという安心感もありました。

 

学校も決まって手続きも終わり、学生ビザも申請が通り(これはギリギリで、最後は東京のカナダ大使館まで催促に行きました)、航空券は台北経由の往復券を購入(往復チケットがないと入国時にトラブルになる可能性があるといわれた)、住む場所も決まって、安心。

 

退職をして出発までの一週間の間に実家に引っ越し。


福岡の地方銀行の口座は閉じて全国区の郵便局にとりあえず全てを移しました。


飼い猫は実家にあずかってもらって安心。


役場で海外転出届をだし、一応は年金は任意加入をしておきました。一年後には戻る予定だったので続ける方がいいだろうち思ったからです。


確か住民税は親に口座を預けて納付を頼んだと思いますが、この辺は記憶が定かではありません。


実家が離島にあるので免許関係はいつも時間がかかるため(本土に書類を送るため)、国際免許証は福岡にいる間に取得しました。


退職から出発までが1週間くらいだったのでバタバタでした。振り返ってみると、一カ月は必要だったとわかります。

 

一番ショックだったのは出発の前日に従兄が膠原病で亡くなったことでした。


従兄の子どもたちは中学生。従兄は続いていたけれども風邪と思って病院に行くのが遅れ、病院に行ってからも膠原病とわかるまでに時間がかかり…治療が遅れたようです。

 

出発を延ばそうかとも思ったのですが、親戚一同から飛行機も取ってあるのだから行ってこい、従兄もそれを望んでいるはずだ、と言われて送り出されました。


何度も謝りながら家を出ました。親や親戚に謝っていたのか、亡くなった従兄に謝っていたのか自分でもよくわかりませんでした。

 

本土に向かうまでのフェリーの中で泣けてきて仕方がなかったのを思い出します。


こうして私の1年間の海外生活(人生からの休暇)は始まりました。

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母が撮影した島の夕陽。岩にかかってロウソクのようです。